日本学術会議の
会員候補6
人が
任命されなかったことをめぐり、97
歳の
元会員の
男性が、6
人の
任命などを
求める6
万人余りの
署名を
集め19
日、
内閣府に
提出しました。
署名を集めたのは、気象庁気象研究所の元職員で昭和50年代に日本学術会議の会員を5年間務めた増田善信さん、97歳です。
先月からインターネット上などで協力を呼びかけ、6万1000人余りの署名が集まったということで19日、内閣府を訪れて担当者に提出しました。
署名は菅総理大臣が6人の任命を直ちに行い、21日から開かれる学術会議の総会が欠員なしで正常に開かれるようにすること、そして、学術会議の在り方に関する井上科学技術担当大臣の要請を撤回し、学術会議の自主的な検討に任せることを求める内容です。
増田さんは、記者会見で「法律では総理大臣は学術会議から推薦された会員候補を、推薦に基づいてそのまま任命することになっているが、政府は、任命拒否の具体的な理由を全く説明していない。署名の呼びかけにこれだけ多くの反応があり、国民がこの問題を真剣に考え、心配していることが分かった。何としても不当な任命拒否を撤回してほしい」と話していました。