神瀬保育園は球磨川から100mほど離れた場所にあり、周辺の住宅では水につかった様子がうかがえます。
保育園に約60人避難 ヘリで救助始まる
神瀬保育園に両親と祖母が避難している女性によりますと、保育園にはおよそ60人が避難していて、午前中から救助が始まったということです。
女性はNHKの電話取材に応じてくれました。それによりますと、実家は球磨川に近く、4日早朝から2階まで浸水し、両親と祖母の3人はベランダや屋根にのぼって救助を待っていたということです。
その後水が引き、女性の家族は4日午後4時ごろに近くの高台にある保育園に避難し、両親の話では、5日朝までに合わせて60人ほどが集まっていたということです。
この保育園では5日午前9時ごろからヘリコプターによる救助が始まり、祖母が救助されたと母親から電話で連絡があったということです。
両親には今のところ体調に変化はみられないということで、女性は「これから夜にかけて雨がまた強くなると聞いているので、とても心配しています。物資もなく、早く救助してほしい」と話していました。
また、保育園からおよそ30m離れた寺にも多くの人が避難しているということです。
このほか、女性の友人からは球磨川支流の川内川周辺にある地区でも避難した人たちが孤立しているという情報が寄せられ、救助を待っているということです。