歌手の槇原敬之被告(51)はおととし(H30)、東京・港区のマンションで覚醒剤や危険ドラッグを所持していた罪に問われています。
新型コロナウイルスの感染が拡大したあとでは初めて多くの傍聴希望者が訪れる裁判となり、傍聴席の抽せんが行われ、29席に対して希望者は510人で、倍率は17.6倍となりました。
槇原被告は黒いスーツ姿で法廷に入り、軽く頭を下げてから弁護士の横に座りました。裁判官から職業を問われると「シンガーソングライターです」と答えました。
そして裁判官から起訴された内容に間違いがないか問われたのに対し、「ありません」と述べ、起訴された内容を認めました。
被告人質問では弁護士から現在の気持ちを問われると、被告は「自分の音楽活動に関わる人や応援してくれるファンの方にこのようなことになってしまい、本当に申し訳なく思っています」と謝罪しました。
また違法薬物の入手元については「前のパートナーです。ほかにはいません。パートナーとはおととし3月に関係を解消しています」と述べました。被告は髪は短く切っていて保釈された時にたくわえていたひげは見えませんでした。
槇原被告のファンは
傍聴席の抽せんには槇原被告のファンが次々と訪れました。
20年前からファンだという40代の男性は「新型コロナウイルスの感染が心配でしたが、いてもたってもいられず来てしまいました。槇原さんの曲は落ち込んだ時に元気が出る曲が多く、これまで何度も救われました。法廷では、今後二度と違法薬物には手を出さないと誓ってほしい」と話していました。
また、都内の50代の女性は「多くの人が口ずさめる歌や元気が出る歌が多くて好きでした。今回、罪に問われることになって心配しています。改心のことばをぜひ聞きたいし、またすてきな曲を歌ってほしい」と話していました。