日本新聞: 「緊急避妊薬薬局で購入できるように」国に要望

「緊急きんきゅう避妊ひにん薬やく薬局やっきょくで購入こうにゅうできるように」国こくに要望ようぼう

Jul 22, 2020 08:07

Furigana

望のぞまない妊娠にんしんを防ふせぐために服用ふくようする緊急きんきゅう避妊ひにん薬やくについて、薬局やっきょくで購入こうにゅうできるように求もとめる要望ようぼう書しょを、産婦人科さんふじんか医いなどで作つくる団体だんたいが厚生こうせい労働ろうどう省しょうに提出ていしゅつしました。21日にち、要望ようぼう書しょを提出ていしゅつしたのは、産婦人科さんふじんか医いやＮＰＯえぬぴ-お-などで作つくる団体だんたいです。

緊急きんきゅう避妊ひにん薬やく・アフターピルは、性せい暴力ぼうりょくを受うけたり避妊ひにんを失敗しっぱいしたりした時ときなどに望のぞまない妊娠にんしんを防ふせぐための医薬品いやくひんで、性行為せいこういのあと72時間じかん以内いないに服用ふくようする必要ひつようがあります。

現在げんざい、国内こくないでは、医師いしの処方しょほうを受うけることが必要ひつようですが、団体だんたいによりますと海外かいがいでは重大じゅうだいな副作用ふくさようはないとして薬局やっきょくで購入こうにゅうできる国くにも多おおいということです。

要望ようぼう書しょでは厚生こうせい労働ろうどう省しょうに対にたいし、完全かんぜんに妊娠にんしんを防ふせぐことはできないなど正ただしい理解りかいを進すすめたうえで、薬剤師やくざいしの関与かんよのもと薬局やっきょくで購入こうにゅうできるようにすることなどを求もとめています。

団体だんたいでは要望ようぼう書しょと合あわせて、インターネット上じょうで集あつめたおよそ7万まん人にん分ぶんの署名しょめいも提出ていしゅつしました。

一方いっぽう、緊急きんきゅう避妊ひにん薬やくを薬局やっきょくで扱あつかうことに対にたいして、関連かんれんする学会がっかいからは避妊ひにん方法ほうほうなどを学まなぶ性せい教育きょういくをより充実じゅうじつさせるべきだなどといった慎重しんちょうな意見いけんもあります。

要望ようぼう書しょを提出ていしゅつしたＮＰＯえぬぴ-お-法人ほうじん「ピルコン」の染そめ矢や明日香あすか理事りじ長ちょうは、「必要ひつような人ひとが必要ひつような時ときに、安心あんしんして入手にゅうしゅできる環境かんきょうが必要ひつようだ。いま手てを打うたないと手遅ておくれになる子こがいるので、早急そうきゅうに対応たいおうしてほしい」と話はなしていました。