中国政府は、
アメリカ政府がテキサス
州ヒューストンに
ある中国総領事館の
閉鎖を
命じたことに
対抗して、
四川省成都にあるアメリカ
総領事館を
閉鎖するようアメリカ
側に
通知したと
発表し、
両国の
関係悪化は
深刻さを
増しています。
中国外務省は、
内陸部の
四川省成都に
あるアメリカ総領事館の
設置許可を
取り消し、
一切の
業務を
停止するよう24
日午前、アメリカ
側に
通知したと
発表しました。
アメリカ政府は21日、テキサス州ヒューストンにある中国総領事館の閉鎖を命じ、その理由について「アメリカの知的財産と個人情報を保護するためだ」としています。
これについて中国外務省は「国際法や国際関係の基本原則に違反するもので、両国関係を著しく破壊するものだ」として、アメリカ総領事館の閉鎖は対抗措置だとしています。
そのうえで、今回の措置に至った責任は完全にアメリカ側にあるとし、ヒューストンの中国総領事館の閉鎖を撤回して、両国関係を正常な状態に戻すよう求めています。
米中関係をめぐっては、ポンペイオ国務長官が23日の演説で、習近平国家主席を名指しして「全体主義のイデオロギーの信奉者だ」と強く非難するなど、中国への強硬姿勢を一層鮮明にしていて、両国の関係悪化は深刻さを増しています。