大統領選挙のあと
混乱が
続く旧ソビエトのベラルーシの
情勢をめぐって
反政権派と
政権側にそれぞれ
影響力を
持つアメリカとロシアの
高官が
近く協議することになりました。ベラルーシでは、
今月9
日の
大統領選挙で
不正があったとする
反政権派が、ルカシェンコ
大統領の
退陣を
求めて
各地で
抗議デモや
ストライキを
行うなど混乱が
続いています。
反政権派のリーダーの1人で、現在は隣国リトアニアを拠点に活動しているチハノフスカヤ氏は22日、ロイター通信のインタビューに応じ、「イギリスやドイツの政府から支持を得ている」とした上で「ルカシェンコ大統領が国民を脅すことはもう許されない。遅かれ早かれ辞職するべきだ」と退陣を迫りました。
一方、ルカシェンコ大統領は22日、ストライキが盛んに行われている西部の町グロドノで、政権側の支持者を集めた集会を開き、「働きたくない者を無理に働かせることはない。工場が稼働していないのなら操業を停止すればよい」と述べストライキに参加した労働者は解雇するよう地元の知事などに求めました。
ベラルーシに影響力をもつロシアのリャプコフ外務次官は近くモスクワでアメリカのビーガン国務副長官と会談することを22日、明らかにし、事態の打開に向けて意見を交わすものと見られています。