このあと、安倍総理大臣は午後2時前、総理大臣官邸に入る際、記者団に対し「きょうは先週の検査の結果を詳しく伺い、そして、追加的な検査を行った。体調管理に万全を期して、これからまた、仕事を頑張りたい」と述べました。
また、記者団が検査の内容や結果を尋ねたのに対し、安倍総理大臣は「きょうは再検査を行ったところで、また、そうしたことについてはお話しさせていただきたい」と述べました。
一方、第2次政権発足後、連続の在任期間が24日で2799日と、歴代最長となったことについて、安倍総理大臣は「政治においては、その職に何日間、在職したかではなくて、何を成しとげたかが問われるのだろうと思う。7年8か月、国民に約束した政策を実行し、結果を出すため、1日1日、全身全霊を傾けてきた。その積み重ねの上にきょうの日を迎えることができたのだろうと考えている」と述べました。
そして「すべてはこれまでの国政選挙で力強い支持をいただいた国民の皆様のおかげだ。心から御礼を申し上げたい。大変厳しいときにあっても、至らない私を支えていただいたすべての皆さんに感謝を申し上げたい」と述べました。
菅官房長官「新型コロナ対策に全力」
菅官房長官は記者会見で「政権発足以来、経済の再生、外交・安全保障の再構築、全世代型社会保障制度の実現を目指し、ひとつひとつの課題に全力で取り組んでいるうちに、あっという間に7年8か月がたってしまったというのが正直な気持ちだ」と述べました。
そのうえで「1月以降は新型コロナウイルスへの対策も大きな課題となり、今後とも政府一体となって対策に全力をあげていく。政府としては、欧米諸国のような爆発的な感染拡大は絶対に阻止して、国民の命と健康をしっかり守っていくという思いで、全力を尽くすことがいちばん求められていることではないか」と述べました。
また菅官房長官は記者会見で記者団から「安倍総理大臣の体調や新型コロナウイルスへの対応を踏まえ内閣改造を行わないこともあるのか」と問われ、「閣僚の人事は総理大臣の専権事項であり、私からコメントすることは差し控える」と述べました。
立民 安住国対委員長「権力の私物化 疑われることも」
安倍総理大臣の連続の在任期間が第2次政権発足後、歴代最長になったことについて、立憲民主党の安住国会対策委員長は、記者団に対し、「チェック機能が働かなくなり、森友学園や加計学園の問題など権力の私物化を疑われることがあった。官僚も『安倍一強』と言われる政権のほうを向いて、国民の側を向かないということが見られたので、それを改めるためにも野党が力をつけていかなければならない」と述べました。
また、安住氏は、経済政策について、「実体経済と株価が著しくかい離し、非常に危うい金融政策が続いている。それに頼ったアベノミクスは、大きな方向を転換をするところに来ている」と述べました。
小池都知事「引き続きの活躍を期待」
安倍総理大臣の連続の在任期間が第2次政権発足後、歴代最長になったことについて東京都の小池知事は「これまで政権を維持してこられ、また発展してこられたのは大変、大きな成果だ。安倍総理大臣がこれまで対外的な、また国際的な会議でイニシアチブをとって、新しいリーダーを迎え入れるなどの役目も果たしてこられたのは日本にとってとてもプラスだと考えている。引き続きの活躍を期待している」と述べました。