新型コロナウイルスの
危険性について
トランプ大統領は
アメリカの
ジャーナリストの
インタビューに対し、「
私は
軽く
見せたかった。パニックを
起こしたくなかった」と
述べていたことが
明らかになりました。
これまで
会見などで「リスクは
極めて低い」などと
述べていただけに
野党・
民主党が
強く
反発するなど、
波紋を
広げています。
アメリカの
メディアは、
著名な
ジャーナリストのボブ・ウッドワード
氏が
トランプ大統領と
行った
単独インタビューの
音声と、
それを
元に
書かれた
近く出版される
本の
内容を
報じました。
このなかで、トランプ大統領は1月下旬に側近から新型コロナウイルスの危険性の詳しい説明を受け、ウッドワード氏と2月7日に行った電話インタビューでは、「インフルエンザよりも命に関わるものだ」と述べ、深刻さを認識していたということです。
しかし、トランプ大統領はその後も、記者会見で「リスクは極めて低い」などと述べていました。
これについて、トランプ大統領は3月19日のウッドワード氏とのインタビューで「私は軽く見せたかった。パニックを起こしたくなかったからだ」と述べ、ウイルスの危険性をあえて低く表現していたことを認めたということです。
報道を受け、トランプ大統領は9日、「国民を怖がらせてパニックを起こしたくなかった」と改めて強調しました。
しかし、アメリカでは、新型コロナウイルスをめぐる政権の初期の対応に批判が強まっているだけに、野党・民主党の大統領候補のバイデン氏が「トランプ大統領はウイルスの脅威を知りながらうそをつき、国民を裏切った」と批判するなど、波紋が広がっています。