東京とうきょう都と 新型しんがたコロナ警戒けいかいレベル引き下ひきさげ 営業えいぎょう短縮たんしゅく要請ようせいも15日にち終了しゅうりょう

これを受うけて都とは、飲食いんしょく店てんなどに要請ようせいしている午後ごご10時じまでの営業えいぎょう時間じかんの短縮たんしゅくについて、予定よていどおり9月つき15日にちで終了しゅうりょうする方針ほうしんです。会議かいぎの中なかで都内とないの感染かんせん状況じょうきょうについて東京とうきょう都と医師いし会かいの猪口いのぐち正ただし孝こう副ふく会長かいちょうは、新あらたな感染かんせんの確認かくにんが直近ちょっきん7日間にちかんの平均へいきんで149人にんと、前まえの週しゅうの183人にんから減少げんしょうしたと指摘してきするとともに、「減少げんしょう速度そくどは緩ゆるやかで、感染かんせん者しゃ数すうが再ふたたび増加ぞうかすることへの警戒けいかいが必要ひつようだ」と分析ぶんせきしました。

そのうえで、「数かずも率りつも安定あんていして下さがっているが、最もっとも深刻しんこくな表現ひょうげんに戻もどるギリギリの水準すいじゅんだ」と指摘してきし、4段階だんかいある警戒けいかいのレベルのうち、およそ2か月かげつ続つづけてきた最もっとも深刻しんこくな表現ひょうげんから1段階だんかい引き下ひきさげて、「感染かんせんの再さい拡大かくだいに警戒けいかいが必要ひつようであると思おもわれる」という上うえから2番目ばんめの表現ひょうげんにしました。

これを受うけて都とは、23区くの酒さけを提供ていきょうする飲食いんしょく店てんなどに要請ようせいしている午後ごご10時じまでの営業えいぎょう時間じかんの短縮たんしゅくについて、予定よていどおり9月つき15日にちで終了しゅうりょうする方針ほうしんです。

一方いっぽう、会議かいぎでは医療いりょう提供ていきょう体制たいせいについて、医療いりょう機関きかんへの負担ふたんが長期ちょうき化かしているなどとして、「体制たいせい強化きょうかが必要ひつようであると思おもわれる」と評価ひょうかし、4段階だんかいあるレベルのうち、上うえから2番目ばんめの表現ひょうげんを10週しゅう連続れんぞくで維持いじしました。

専門せんもん家かが指摘してき「再ふたたびの増加ぞうかに警戒けいかい必要ひつよう」

10日にちのモニタリング会議かいぎでは、都内とないの感染かんせん状況じょうきょうの警戒けいかいのレベルが1段階だんかい引き下ひきさげられたものの、出席しゅっせきした専門せんもん家かは新あらたな感染かんせんの確認かくにんについて「再ふたたび増加ぞうかすることへの警戒けいかいが必要ひつような状況じょうきょうに変かわりない」などと指摘してきして、警戒けいかいを呼よびかけました。

会議かいぎの中なかで示しめされた感染かんせん状況じょうきょうと医療いりょう提供ていきょう体制たいせいについての分析ぶんせき結果けっかです。

感染かんせん状況じょうきょう

まず、感染かんせん状況じょうきょうについてです。

新あらたな感染かんせんの確認かくにんは9日にちまでの7日間にちかんの平均へいきんでは149人にんで、ことし4月つきから5月つきに緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんが出だされていた間まで最もっとも多おおかった167人にんをおよそ2か月かげつぶりに下回したまわりました。

ただ、専門せんもん家かは「依然いぜんとして高たかい水準すいじゅんで推移すいいしている」と指摘してきしたうえで、病院びょういん内ないや施設しせつ内ないで数すう十じゅう人にん規模きぼのクラスターが発生はっせいすると、前まえの週しゅうと比くらべた「増加ぞうか比ひ」が再ふたたび100％を超こえるおそれがあるなどとしています。

そして、新あらたな感染かんせんの確認かくにんが「再ふたたび増加ぞうかすることへの警戒けいかいが必要ひつような状況じょうきょうに変かわりはない」と指摘してきしました。

年代ねんだい別べつでは、今月こんげつ7日にちまでの1週間しゅうかんで最もっとも多おおいのは

▽20代だいの26.1％で、

次ついで

▽30代だいが21.1％、

▽40代だいが16.7％などとなっています。

また、感染かんせん経路けいろが分わかっている人ひとのうち、

▽家庭かてい内ないでの感染かんせんが37.4％と最もっとも多おおく、

次ついで、

▽施設しせつ内ないが14.7％、

▽職場しょくば内ないが13.8％、

▽会食かいしょくが9％などとなっています。

家庭かてい内ないでの感染かんせんが最もっとも多おおくなったのは少すくなくとも6週しゅう連続れんぞくです。

専門せんもん家かからは「家庭かていにウイルスが持ち込もちこまれると感染かんせんを防ふせぐことは困難こんなんで、まずは家庭かてい内ないに持ち込もちこまないように対策たいさくの徹底てっていが必要ひつようだ」と指摘してきしました。

また、地域ちいき別べつでは、島とうしょ部ぶでも感染かんせんが確認かくにんされるなど、都内とない全域ぜんいきに広ひろがっていると報告ほうこくされました。

医療いりょう提供ていきょう体制たいせい

続つづいて、医療いりょう提供ていきょう体制たいせいです。

9日にち時点じてんでの入院にゅういん患者かんじゃは1248人にんで、先月せんげつ1日にち以来いらい、1200人台じんだいまで減少げんしょうしました。

しかし、専門せんもん家かは「依然いぜんとして高たかい水準すいじゅんで再ふたたび増加ぞうかすることへの警戒けいかいが必要ひつようだ。医療いりょう機関きかんへの負担ふたんが長期ちょうき化かしている状況じょうきょうに変かわりない」と指摘してきしています。

また、都との基準きじゅんで集計しゅうけいした重症じゅうしょう患者かんじゃは9日にちの時点じてんで24人にんで年代ねんだい別べつにみると、

▽40代だいが2人にん、

▽50代だいから60代だいが15人にん、

▽70代だい以上いじょうが7人にんでした。

▽30代だい以下いかはいません。

専門せんもん家かは「重症じゅうしょう患者かんじゃ数すうも増減ぞうげんを繰り返くりかえしながら減少げんしょう傾向けいこうが見みられるが、新あらたな感染かんせん者しゃで中高年ちゅうこうねんが占しめる割合わりあいが高たかくなっていることから、警戒けいかいが必要ひつようである」と指摘してきしています。

また、今後こんごインフルエンザの流行りゅうこう期きには、発熱はつねつなどの症状しょうじょうではインフルエンザの患者かんじゃなのか新型しんがたコロナウイルスの患者かんじゃなのかを見分みわけることは困難こんなんだとしたうえで、「発熱はつねつのある患者かんじゃの相談そうだんや検査けんさ、それに診療しんりょうの体制たいせいを作つくったり強化きょうかしたりすることが大おおきな課題かだいだ」と指摘してきしています。