金融機関などをかたる
偽のウェブサイトにアクセスさせ、パスワードなどを
盗み
取るフィッシング
詐欺で
不正なサイトに
誘導された
人が、ことし
上半期で
およそ297
万人と、
過去最大だったことが
情報セキュリティー
会社の
調査で
分かりました。フィッシング
詐欺の
対策団体は「
金融機関をかたる
偽のウェブサイトは
現在も
複数存在し、メールやSNSから
誘導されることが
多いので
注意してほしい」と
呼びかけています。
情報セキュリティー会社の「トレンドマイクロ」の調査によりますと、金融機関や通販サイトなどを装い、パスワードなどを盗み取る不正なサイトに国内から誘導された人の数は、ことし1月から6月までに296万9000人余りでした。
これは、去年の同じ時期に比べておよそ90万人増え過去最大で、会社では、新型コロナウイルスの感染拡大で、オンラインサービスを利用する機会が増えたことが背景にあるとしています。
一方、情報セキュリティーの関連企業などで作る「フィッシング対策協議会」によりますと、フィッシング詐欺のサイトに誘導する不審なメールを受け取ったなどの相談件数は、ことし8月は2万件を超え、こちらも過去最大でした。
この協議会による調査でも、金融機関をかたる偽のウェブサイトは去年急激に増加し、去年末の時点で29のサイトが確認され、この中には今回、電子決済サービスの「ドコモ口座」を通じて、預金が不正に引き出される被害にあった銀行の偽サイトも複数含まれていました。
フィッシング対策協議会では「金融機関をかたる偽のウェブサイトは現在も複数存在し、メールやSNSから誘導されることが多いので、注意してほしい」と呼びかけています。