日本新聞: 物資持ち帰る回収カプセル搭載の宇宙船「こうのとり」地球へ

物資ぶっし持ち帰もちかえる回収かいしゅうカプセル搭載とうさいの宇宙うちゅう船せん「こうのとり」地球ちきゅうへ

Nov 8, 2018 06:11

Furigana

地球ちきゅうに物資ぶっしを持ち帰もちかえる日本にっぽん初はつの回収かいしゅうカプセルを搭載とうさいした宇宙うちゅう輸送ゆそう船せん「こうのとり」が8日にち未明みめい、予定よていどおり国際こくさい宇宙うちゅうステーションから切り離きりはなされ地球ちきゅうに向むかいました。回収かいしゅうカプセルは今月こんげつ１いち１いち日にちに大気たいき圏けんに突入とつにゅうし、太平洋たいへいよう上じょうで回収かいしゅうされる予定よていで、その成否せいひが注目ちゅうもくされています。ことし９月くがつに打ち上うちあげられた日本にっぽんの宇宙うちゅう輸送ゆそう船せん「こうのとり」の７なな号機ごうきは、宇宙うちゅう飛行ひこう士しの食糧しょくりょうなどのほかに、地球ちきゅうに物資ぶっしを持ち帰もちかえる日本にっぽん初はつの回収かいしゅうカプセルを国際こくさい宇宙うちゅうステーションに届とどけました。

宇宙うちゅうステーションでは、無む重力じゅうりょく状態じょうたいで実験じっけんを行おこなって結晶けっしょう化かさせた医療いりょう研究けんきゅう用ようのたんぱく質たんぱくしつなどをアメリカとヨーロッパの宇宙うちゅう飛行ひこう士しが慎重しんちょうに回収かいしゅうカプセルの中なかに収おさめて、「こうのとり」７なな号機ごうきの先端せんたんに取り付とりつける作業さぎょうを行おこないました。

そして、日本にっぽん時間じかんの8日にち午前ごぜん１いち時じ50分ふんすぎに予定よていどおり地球ちきゅうに向むけて「こうのとり」は切り離きりはなされました。

ＪＡじぇいえいＸえっくすＡえい＝宇宙うちゅう航空こうくう研究けんきゅう開発かいはつ機構きこうなどが開発かいはつした回収かいしゅうカプセルは底面ていめんの直径ちょっけいが80センチ余あまりの円えんすいに近ちかい形かたちをしていて、およそ2000度どの高温こうおんにも耐たえられるようにつくられています。

回収かいしゅうカプセルは今月こんげつ11日にちに「こうのとり」から分離ぶんりして大気たいき圏けんに突入とつにゅうし、小笠原おがさわら諸島しょとうの南鳥島みなみとりしま近海きんかいに着水ちゃくすいする予定よていで、その後そのご、船ふねで回収かいしゅうされます。

「こうのとり」本体ほんたいは宇宙うちゅうステーションから出でた廃棄はいき物ぶつなどを載のせていて、大気たいき圏けんで燃え尽もえつきる設計せっけいになっています。

国際こくさい宇宙うちゅうステーションから地球ちきゅうに物資ぶっしを持ち帰もちかえる回収かいしゅうカプセルの技術ぎじゅつは、現在げんざいアメリカとロシアしかもっておらず、将来しょうらいの有人ゆうじん探査たんさにも応用おうようできることから日本にっぽん初はつの回収かいしゅうカプセルの成否せいひが注目ちゅうもくされています。

物資ぶっし持ち帰もちかえる回収かいしゅうカプセル搭載とうさいの宇宙うちゅう船せん「こうのとり」地球ちきゅうへ

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