バッティングについては「打撃も徐々にですがいい方向に向かっていると思うし、チームが勝っているのが救いです。自分が活躍して楽に勝てるようにしっかり頑張っていきたい」と話しました。
登板を振り返って。 A. 球数も多かったし、ランナーもそれなりに出ていたのでなかなか苦しかった。最低限の回は投げられたので、そこは唯一いいところかなと思う。 Q. 1回にラミレス選手のツーラン。 A. すばらしいバッターなので、もちろん甘く入れば打たれる可能性はある。 追い込んでいたのであそこでああいう球というのは1回だし、本当はいけない。切り替えて何とか5回まで投げられたので良かった。 Q. イニングを重ねるごとによくなった。 A. 3回くらいから体の動きもよかったし、温まってきていい動きが多かった。 やっぱりこういう気温(試合開始時は18度)の時は特に入りが1番大事かなとは思う。 Q. 寒さが影響したか。 A. 寒さというか、試合に入るまでの例えばブルペンの強度だったり、球数だったりとか、アップのしかただったりとか、常に同じ気温ではないので。 これから遠征に行けばまだまだ寒いところもあるので、そういう経験をしっかりと生かしていきたい。 Q. 投打同時出場では打撃が好調。ピッチングのリズムが打席に好影響をもたらしているか。 A. 特に投げている時はあまり多く打席の中で考えることがないので、そこがいい方向につながっているかなというのはある。 ただ、全打席そうすればいいかと言われたら、それでは結果は残らないので。しっかりと考えて、どういうふうに打てばいいのかというのを毎打席修正しながら、いい打席も悪い打席もそうやっていきたいと思う。 Q. スプリットで空振りが奪えない中、どう考えて臨んだか。 A. 途中からもう(相手打線が)変化球ケア(=変化球狙い)だったので、バンバンまっすぐで攻めていけばいいなと思っていった。キャッチャーのスタッシー選手と相談しながら、そうやってプランを変えるのも1つかなと思う。 Q. カーブにも助けられたか。 A. わざわざカーブを狙うバッターというのは本当に少ないと思うので、いつでもそうやってストライクを取れるボールが1個でも多くなれば、それだけいい幅が広がるかなと思う。 Q. 前日に、去年の開幕戦以来となる屋外でのフリーバッティングに臨んだ理は。 A. 気分転換もそうだし、本来は打ちたい気持ちはもちろんあるが、なかなかローテーションでまわりながら、毎試合DH(=指名打者)で出ながらとなると効率よく回すしかない。いつ(フリーバッティングに)入れるかを考えながら、打てる時は打ちたいなと思っている。 Q. きょうさっそく3安打。効果は感じるか。 A. 徐々にだが、いい打席が増えている。劇的な変化はあまり求めないようにはしたいし、本当に毎試合、毎試合修正しながら少しずつ上げていきたい。
ピッチングで軸になったボールは。 A. (相手打線が)スライダーケア(=スライダー狙い)、特に右バッターはそれが強かったので。途中から切り替えて、もうまっすぐでどんどん攻めようと。点差も点差だったし、球数もちょっとかさんでいたので、なるべく長い回を投げるためにはどんどんストライクでいくしかない。そういう割り切りかなと思う。 Q. 試合の中でターニングポイントになったところは。 A. ウォード選手の満塁ホームランじゃないかと思う。そういう点差(4点差)になればある程度いくしかないし、きょうみたいに勝ちパターンの中継ぎが休みの日はなるべく(先発投手が)多く投げないといけない。逆に言えば、それを考えながら立ち上がりちょっとぬるめに入ってしまったのが、ちょっとミスかなとは思う。 Q. 体力面での疲れは。 A. 体力面はない。ただ20連戦なので、みんな休みを入れながらいくと思う。まだ最初の方なのであまり飛ばしすぎないようにというか、全体の流れを見ながら頑張りたい。
前回登板のアストロズ戦から投球フォームを変更した狙いは。 A. 1番はクセ。(球種を読まれないように?)そう。投げてればだいたいおかしいなというのはわかるので。本当は試合の時に気づいてすぐ変えればいいが、自分のメカニックが崩れない範囲の中でいろいろ変えていきたい。 Q. バッテイングで、球審の判定でボールをストライクと判定されることがあるが、それで自分のバッティングが崩れるものか。気にしないようにしているのか。 A. それは気にすることはないというか、気にしちゃいけないところかなと思う。もう枠の外を(ストライクと)とられたらそれはしょうがないというか、僕のミスではない。いいところに投げたピッチャーや、球審のクセだったりとか、そこを理解したキャッチャーの配球だったりというところだと思う。必ず失投は来るし、全球がコース(ぎりぎり)に投げられるわけではない。なるべく甘く来た球を打つというのがバッティングの基本。 Q. チームは地区首位で、その中で全試合出場。 A. 開幕戦も投げたし、打線の中でもいいところで出してもらってる。自分の調子が上がらない時でも勝ってることですごく救われているし、逆に言えばこういう状況が常に続いていくわけではないので、もしそうなった時に自分がもう1段(チームを)助けられるように、そういう準備をしたい。
試合に休みなく出続けることは、疲労感よりも充実感が強いか。 A. というよりありがたいなという感じ。調子がそこまで良くないなかで、こうやっていいところでずっと信じて出し続けてもらってるのは、感謝すべきだと思う。さっきも言ったが、チームの調子が上がってこなかった時に、そこで助けられる調整をしっかりできれば。
大谷翔平 試合後の一問一答
ピッチャーとして今シーズン初勝利をあげた前回の登板では、大リーグで自己最多と並ぶ12個の三振を奪い、6回途中までパーフェクトに抑えた大谷選手は27日、本拠地のエンジェルスタジアムで行われたガーディアンズ戦に今シーズン4回目の投打の二刀流で先発出場しました。
立ち上がりは、速球と変化球に持ち味の力強さとキレがなく1回、相手の強打者、3番のホセ・ラミレス選手に先制のツーランホームランを打たれました。
エンジェルス打線は、1回に同点に追いつき、2回には1番・ウォード選手の満塁ホームランなどで6対2とリードを広げました。
大谷選手は、徐々にピッチングの力強さが戻り、3回2アウト二塁から150キロ台後半の速球で空振りの三振を奪ったあと、4回と5回は速球を軸に投げ込んで打者3人ずつで抑えリードを守りました。
大谷選手は、5回を投げきったところでピッチャーを交代し、この日は86球を投げ、打たれたヒットが5本、フォアボールが1つ、三振は4つ奪って2失点でした。
一方、バッターの大谷選手は、4回の第3打席に2アウト一塁からセンター前に2試合連続のヒットを打ち、チャンスを広げて追加点につなげたあと6回の第4打席には、1アウト三塁の場面で高めのボールを振り抜き、ライトの頭上をライナーで鋭くこえるタイムリーツーベースを打って8点目をあげ、今月20日以来6試合ぶりに打点をマークしました。
さらに8回の第5打席では、低めに落ちる変化球をバットの先で捉えてしぶとくセンター前に落とし、今シーズン初めて1試合にヒット3本を打ちました。
このほかは、1回の第1打席と2回の第2打席がセカンドゴロで、大谷選手は5打数3安打1打点と活躍しました。
エンジェルスは、9対5で勝って連勝を「4」に伸ばし、大谷選手も登板2連勝で今シーズン2勝2敗としました。
大谷「チームが勝っているのが救い」
