札幌市の
弁護士、
中村憲昭さん(49
歳)が
体調に
異変を
感じたのはことし5
月16
日でした。
熱が37度3分ありましたが、保健所のPCR検査はすぐに受けられませんでした。
このため医療機関で検査を受けたところ5月18日に陽性が確認され、医療機関を通じて保健所から自宅で療養するよう伝えられました。
療養中、症状は徐々に悪化。
息苦しさを感じ、たんには血が混じるようになりました。
発熱が始まってから5日目の5月20日には頭痛やせきがひどくなり、食事ができなくなりました。
熱は38度3分まで上がっていました。
翌5月21日には嗅覚もなくなり、毎朝、飲んでいたオレンジジュースや香水の匂いも感じなくなっていたといいます。
中村憲昭さん
「せきがとにかくつらい。ぜんそくのヒューヒューゼーゼーという感じではないが、1度咳き込むとせきが10秒くらい止まりませんでした」
容体の悪化を自分で判断できるのか
当時、
中村さんが
最も不安に
感じていたのは、
容体の
急激な
悪化を
自分で
判断して
対応できるのかということでした。
発熱から8
日目の5
月23
日、
保健所から
貸与されたパルスオキシメーターで「
酸素飽和度」が90%を
下回りました。
体内に酸素をどの程度取り込めているかを示す値で、正常値は96%以上とされ、厚生労働省の「診療の手引き」では93%以下で酸素吸入が必要としています。
このため保健所の助言を受けて救急車を呼びましたが、車内で改めて「酸素飽和度」などを測定した結果、深刻な状況ではないと判断され、自宅での療養を続けるよう伝えられたのです。
中村憲昭さん
「医療もひっ迫しているので事情は理解しているが、救急車に乗り込むまでのわずかな距離でもかなり苦しく、自宅に戻ってくれと言われたときはつらかった。1度、搬送を断られると次はどういうタイミングで呼んだらいいのか、自分の体調が入院するほど重篤ではないのではと迷いが生じました」
薬についての説明もなく
中村さんは、
食欲が
出るよう
工夫した
食事を
自宅まで
提供してもらったことに
感謝しながらも、
陽性が
確定してから
数日間、
保健所から
せき止め
などの
薬が
処方できることについて
説明がなく、
薬がすぐに
手に
入らなかったことも
不安に
感じたといいます。
現在は症状が落ち着き、自宅での療養も解除されましたが、不安が尽きなかった当時の体験を振り返って改めて感染対策の大切さを感じています。
中村憲昭さん「対策は徹底していたし、油断はしていなかったが、感染してしまった。対策をしすぎることはない。少しでも異変を感じたらすぐに保健所に連絡をとり、周りの人に感染させないための行動をとってほしい。また行政は資源の量や検査のスピードにもよるのかもしれないが、薬やパルスオキシメーターが、速やかに患者の手元に届くような体制ができれば安心できると思う」
(取材:札幌拠点放送局 記者 吉村啓)
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N2
Source: NHK
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