藤子不二雄※Aさん、本名、安孫子素雄さんは富山県出身で、「忍者ハットリくん」や「怪物くん」、それに「笑ゥせぇるすまん」など、数々のヒット作を生み出してきましたが、ことし4月、88歳で亡くなりました。
31日は東京 港区のホテルでお別れの会が開かれ、遺影の飾られた祭壇を前に藤子不二雄※Aさんのめいで、藤子スタジオの松野いづみ社長が、「おじは、生前から『ワシの葬儀には、誰がお線香をあげにきてくれるんだろうか』と楽しそうに話していたので、きっと上から満足げに見ているに違いありません。生涯歩んだ『まんが道(みち)』はとても豊かで、とてもすてきな道でした」と、思いを語りました。
続いて、親交のあった人たちが遺影に花を手向け、別れを惜しんでいました。
報道陣の取材に応じた漫画家の永井豪さんは、「ゴルフとお酒のお供をして、そのたびに楽しい人柄に触れ、生き方に感銘していました。あんないい先輩、漫画家はいないと思います。もうお会いできないのはつらいです」と話していました。
また、親交のあったタレントの中川翔子さんは、「先生は人間の闇の部分や闇があるから見える光を描かれていました。これからも作品を繰り返し読んで思いをはせたいです」と話していました。
※Aは○の中にA。