カンボジアで、
総選挙に
最大野党が
参加できずフン・セン
首相率いる与党がすべての
議席を
独占したこと
に対し、
日本で
暮らすカンボジアの
人たちがフン・セン
首相の
来日に
合わせて
都内で
抗議の
デモ行進を
行いました。カンボジアではことし
7月に
議会下院の
総選挙が
行われましたが、
最大野党 救国党はフン・セン
政権によって
解党に
追い込まれたために
参加できず、フン・セン
首相率いる与党が125
議席すべてを
独占し、
選挙の
正当性を
疑問視する
声が
出ています。
こうした中、フン・セン首相が日本と東南アジア5か国の首脳会議に出席するため来日したのに合わせて、日本で暮らすカンボジアの人たちが7日、東京 新宿区でデモ行進を行いました。
野党の支持者などでつくる団体「カンボジア救国活動の会」の呼びかけでおよそ600人が集まり、「フン・センは首相じゃない」「独裁をやめろ」などと声を上げながら、買い物客らでにぎわう新宿の駅前や繁華街を行進しました。
参加した42歳の女性は「首相に対する抗議活動はカンボジア国内ではできない。私たちのように海外に住むカンボジア人に託されているので、精いっぱい訴えたい」と話していました。
デモを主催した団体のハイ・ワンナーさんは「日本政府には、本当の民主主義を求める私たちの訴えを理解してほしい。安倍総理大臣がフン・センとの会談で、カンボジアの政治の現状を取り上げることを期待している」と話していました。