ふもとの長野県王滝村では追悼式が行われ、噴火が起きた時刻に合わせて遺族などが黙とうをささげました。平成26年9月27日に起きた御嶽山の噴火では、58人が死亡、5人が行方不明となり、「戦後最悪の火山災害」となりました。
噴火から6年となる27日、ふもとの長野県王滝村では正午前から地元の自治体が主催する追悼式が行われています。
噴火が起きた時刻と同じ午前11時52分になると、慰霊碑とその背後にそびえる御嶽山に向かって全員で黙とうをささげ、犠牲になった人たちを悼みました。
追悼式は新型コロナウイルスの影響で規模が縮小され、参列は遺族や地元の関係者などに限られたほか、遺族代表による追悼のことばも行われません。
ことしは王滝村が噴火後初めて山頂への立ち入り規制を解除し、6年ぶりに長野県内にある2つの山頂に登れるようになりました。
規制の解除にあたって、2つの山頂にはシェルターが設置されましたが、登山者に対する意識の啓発や再び噴火が起きた際に迅速な避難をどう呼びかけるのかなど、安全対策が引き続き課題になっています。