日本新聞: 海保巡視船と台湾漁船が接触尖閣諸島沖日本の領海

海保かいほ巡視じゅんし船せんと台湾たいわん漁船ぎょせんが接触せっしょく尖閣せんかく諸島しょとう沖おき日本にっぽんの領海りょうかい

Sep 28, 2020 12:09

Furigana

沖縄おきなわ県けんの尖閣せんかく諸島しょとう沖おきの日本にっぽんの領海りょうかいで、27日にち、海上かいじょう保安庁ほあんちょうの巡視じゅんし船せんと台湾たいわんの漁船ぎょせんが接触せっしょくしました。双方そうほうの船体せんたいに大おおきな損傷そんしょうはなく、けが人けがにんもいないということです。第だい11管区かんく海上かいじょう保安ほあん本部ほんぶによりますと、27日にち午後ごご3時じすぎ、尖閣せんかく諸島しょとうの沖合おきあいの日本にっぽんの領海りょうかい内ないで、宮古みやふる島とう海上かいじょう保安ほあん部ぶの巡視じゅんし船せん「くりま」と、台湾たいわんの漁船ぎょせんが接触せっしょくしました。

台湾たいわんの漁船ぎょせんは日本にっぽんの領海りょうかい内ないで違法いほう操業そうぎょうをしていて、巡視じゅんし船せんが並なみ走はししながら、領海りょうかいから退去たいきょするよう命令めいれいしていた際さい、巡視じゅんし船せんの船体せんたいの後うしろの部分ぶぶんと漁船ぎょせんの船首せんしゅが接触せっしょくしたということです。

海上かいじょう保安ほあん本部ほんぶによりますと、双方そうほうにけが人けがにんはなく、巡視じゅんし船せんは船体せんたいを保護ほごするため周まわりに設置せっちしている緩衝かんしょう材ざいが損傷そんしょうした程度ていどで、船体せんたいの損傷そんしょうはなく、漁船ぎょせんも外見がいけん上じょう、大おおきな損傷そんしょうは見みられなかったということです。

漁船ぎょせんはその後そのご、領海りょうかいから退去たいきょし、巡視じゅんし船せんは通常つうじょうの業務ぎょうむを続つづけているということです。

官房かんぼう長官ちょうかん「必要ひつような捜査そうさ行おこない適切てきせつに対応たいおう」

加藤かとう官房かんぼう長官ちょうかんは、午前ごぜんの記者きしゃ会見かいけんで、「事案じあん発生はっせい後ご、直ただちに台湾たいわん側がわには、しかるべき申し入もうしいれを行おこなっている。接触せっしょくによって、巡視じゅんし船せんと台湾たいわん漁船ぎょせん双方そうほうの乗組のりくみ員いんに、けがなどの被害ひがいは発生はっせいしていない。また、双方そうほうの船ふねに軽度けいどな損傷そんしょうは発生はっせいしているが、航行こうこうに支障ししょうが生しょうじるものではなかったと聞きいている。日本にっぽん政府せいふとしては、必要ひつような捜査そうさを行おこない、適切てきせつに対応たいおうしていきたい」と述のべました。