渋野選手は、きょう午後帰国し羽田空港で記者会見を行い、「本当にうれしい。まだすごいことをしたという実感はあまりないが、だんだんとわいてくるのかなと思う」と話しました。
プレーについて「序盤からダブルボギーを打ってしまったが、攻めた結果だったので怒ることはなかった。最後のほうは緊張したのでお菓子を食べながら頑張っていた」と振り返り、優勝を決めた瞬間については「驚きすぎて涙も出てこないぐらいびっくりしていました。泣きそうになって顔に手を当てたが涙は出てこなかった」と話しました。
渋野選手は、海外でも「スマイルシンデレラ」というニックネームで親しまれていて、「そうやって名付けてもらえるのはうれしかった。ゴルフは、ギャラリーがいて見せる競技なので、自分が楽しんでやらないとみんな楽しくないのでそこは心がけている。世界でも笑顔は共通だと思った。笑顔でやっていたり努力をしていれば結果につながるんだなと思った」と話しました。
渋野選手は、全英女子オープンで優勝したことで5日付けの世界ランキングで前の週の46位から14位まで一気に順位を上げました。東京オリンピックは、世界ランキングをもとに計算される「オリンピックゴルフランキング」で来年6月時点で上位15位以内に入っていれば出場資格を得るため、東京オリンピック出場に向けて前進しました。
「金メダル取りたい」オリンピック出場に意欲
渋野選手は、オリンピックに出場したいという気持ちがわいたかと問われると「わきました」と即答し、「北京オリンピックで日本がソフトボールで金メダルを取ったのを見て、こうやって活躍すると日本中が元気になるんだなと思って、オリンピックに出たいと思った」と話したうえで、「やっぱり皆さんに楽しんでもらえるようなプレーをして、金メダルを取りたいなと思う」と目標を掲げていました。
「豪雨災害 忘れたことない」地元 岡山への思い
また、去年7月の西日本豪雨で地元の岡山県が大きな被害を受けたことについて「豪雨災害のときと同じタイミングでプロテストに合格したが、地元の人たちに頑張ってくれと言われて強い気持ちで受けた。被災地の人たちに何も手助けができなくてこのままでいいのだろうかと思っていた。豪雨災害の日のことを忘れたことはない。地元の皆さんを元気づけるには私が結果を出さないといけないと思っていた」と話しました。