学術がくじゅつ会議かいぎ任命にんめい 菅かん首相しゅしょう “「調整ちょうせい」は考え方かんがえかたのすり合すりあわせ”

日本にっぽん維新いしんの会かいの浅田あさだ政務せいむ調査ちょうさ会長かいちょうは、東京とうきょう一いち極きょく集中しゅうちゅうの是正ぜせいをめぐり、「首都しゅと直下ちょっか地震じしんや、南海なんかいトラフの巨大きょだい地震じしんなどが想定そうていされる中なかで、首都しゅとの代替だいたい機能きのうを確保かくほする必要ひつようについてどのように考かんがえるか」と質問しつもんしました。

これに対にたいし、菅かん総理そうり大臣だいじんは「大だい規模きぼな災害さいがいが発生はっせいした場合ばあいをはじめ、有事ゆうじに備そなえた『首都しゅと中枢ちゅうすう機能きのう』の継続けいぞく性せいを確保かくほすることは極きわめて重要じゅうようだ。首都しゅと直下ちょっか地震じしんに備そなえるため、政府せいふ機能きのうのバックアップとして首都しゅと圏内けんないの3か所かしょを代替だいたい拠点きょてんと位置いちづけている。また、首都しゅと圏けん以外いがいにおいても、大阪おおさか市しなど各かく都市としを中心ちゅうしんに、代替だいたい拠点きょてんの確保かくほなどの検討けんとうを行おこなっている。関係かんけい機関きかんと緊密きんみつに連携れんけいしながら、『首都しゅと中枢ちゅうすう機能きのう』の継続けいぞく性せいの確保かくほに万全ばんぜんを期きしていく」と述のべました。

国民こくみん民主みんしゅ党とうの舟山ふなやま政務せいむ調査ちょうさ会長かいちょうは、中小ちゅうしょう企業きぎょう政策せいさくをめぐり、「菅かん総理そうり大臣だいじんの主張しゅちょうの中なかで、中小ちゅうしょう企業きぎょうがあたかもとう汰の方向ほうこうに行いくのではないかという懸念けねんがあるが、どのように考かんがえているのか」とただしました。

これに対にたいし、菅かん総理そうり大臣だいじんは「小規模しょうきぼ事業じぎょう者しゃのとう汰を目的もくてきとするのではなく、ポストコロナを見据みすえて、経営けいえい基盤きばんを強化きょうかすることで中堅ちゅうけん企業きぎょうへ成長せいちょうし、海外かいがいで競争きょうそうできるような企業きぎょうを増ふやしていくことは重要じゅうようだ。中小ちゅうしょう企業きぎょうの経営けいえい資源しげんの集約しゅうやく化かによる事業じぎょうの再さい構築こうちくや、デジタル化かなど、生産せいさん性せいを向上こうじょうさせ、足腰あしこしを強つよくする仕組しくみを構築こうちくし、創意そうい工夫くふうする企業きぎょうを応援おうえんしていきたい。地方ちほうを元気げんきにするには、中小ちゅうしょう企業きぎょうはものすごく大事だいじだ」と述のべました。

共産きょうさん党とうの小池こいけ書記しょき局長きょくちょうは、「日本にっぽん学術がくじゅつ会議かいぎ」の会員かいいん任命にんめいをめぐり、菅かん総理そうり大臣だいじんが、5日にちの参議院さんぎいん予算よさん委員いいん会かいで、「前回ぜんかいは、正式せいしきの推薦すいせん名簿めいぼが提出ていしゅつされる前まえに、一定いっていの調整ちょうせいが行おこなわれていた」などと答弁とうべんしたことを踏ふまえ、「政府せいふが、会員かいいんの選考せんこうや推薦すいせんに、実質じっしつ的てきにかかわることなどは、日本にっぽん学術がくじゅつ会議かいぎ法ほうに照てらして、断だんじて認みとめられることではない。政治せいじ介入かいにゅうそのものではないか」とただしました。

これに対にたいし、菅かん総理そうり大臣だいじんは「調整ちょうせいについては、任命にんめいにあたって考え方かんがえかたをすり合あわせたということで、これは3年ねん前まえの話はなしだ。推薦すいせんは、『学術がくじゅつ会議かいぎ』しかできないということは、十分じゅうぶんに承知しょうちしている。任命にんめい権けん者しゃである内閣ないかく総理そうり大臣だいじんが、日本にっぽん学術がくじゅつ会議かいぎ法ほうに沿そって、公務員こうむいんに任命にんめいする任命にんめい権けんの行使こうしが、『会議かいぎ』の職務しょくむの独立どくりつ性せいを侵害しんがいすることになるとは考かんがえていない」と述のべました。

また、菅かん総理そうり大臣だいじんは、学問がくもんの自由じゆうについて「極きわめて重要じゅうような権利けんりではあるが、『学術がくじゅつ会議かいぎ』の会員かいいんの任命にんめいは、憲法けんぽう第だい15条じょう第だい1項こうの規定きていの趣旨しゅしを踏ふまえ、任命にんめい権けん者しゃの内閣ないかく総理そうり大臣だいじんが、日本にっぽん学術がくじゅつ会議かいぎ法ほうに沿そって、国くにの行政ぎょうせい機関きかんに所属しょぞくする公務員こうむいんを任命にんめいするものであり、個人こじんの学問がくもんの自由じゆうとの関係かんけいで問題もんだいになるとは考かんがえていない」と述のべました。