日本新聞: 中東和平パレスチナ側交渉団の代表が死去新型コロナに感染

中東ちゅうとう和平わへいパレスチナ側がわ交渉こうしょう団だんの代表だいひょうが死去しきょ新型しんがたコロナに感染かんせん

Nov 10, 2020 23:11

Furigana

中東ちゅうとう和平わへい問題もんだいで、長年ながねんパレスチナ側がわの交渉こうしょう団だんの代表だいひょうを務つとめてきたサエブ・アリカット氏しが新型しんがたコロナウイルスに感染かんせんし亡なくなりました。65歳さいでした。エルサレム近郊きんこうで生うまれたアリカット氏しは、イギリスの大学だいがくで平和へいわ構築こうちくの分野ぶんやで博士はかせ号ごうを取得しゅとくしたあと、パレスチナのヨルダン川よるだんがわ西岸せいがんに戻もどり大学だいがくで教きょうべんをとりました。

1991年ねんに中東ちゅうとう和平わへい交渉こうしょうの発端ほったんとなった国際こくさい会議かいぎにパレスチナ側がわの代表だいひょう団だんの一員いちいんとして参加さんかし、1993年ねんのオスロ合意ごういを受うけてパレスチナ側がわとイスラエル側がわの和平わへい交渉こうしょうが始はじまると交渉こうしょう団だんのリーダーを任まかされました。

アリカット氏しは当時とうじのアラファト議長ぎちょうやアッバス議長ぎちょうからの信頼しんらいが最もっとも厚あつかったとされ、和平わへい交渉こうしょうが2014年ねんに中断ちゅうだんしたあともアメリカなどとの対話たいわの窓口まどぐちとなってきました。

3年ねん前まえに肺はいの移植いしょくを受うけたアリカット氏しは先月せんげつ、新型しんがたコロナウイルスへの感染かんせんが確認かくにんされ、エルサレムの病院びょういんで治療ちりょうを受うけていましたが、病院びょういんによりますと多た臓器ぞうき不全ふぜんにより10日にち亡なくなりました。

65歳さいでした。

暫定ざんてい自治じち政府せいふのアッバス議長ぎちょうは声明せいめいで、「私わたしたちの土地とちや人々ひとびと、それに国際こくさい的てきな領域りょういきでの闘争とうそうを最前線さいぜんせんで守まもりつづけた偉大いだいなるアリカット氏しを私わたしたちは忘わすれない」と述のべて哀悼あいとうの意いを示しめしました。