プロ野球のドラフト
会議で、ことし
夏の
甲子園で
秋田県勢として103
年ぶりに
準優勝した
金足農業のエース、
吉田輝星投手は
日本ハムが
1位で
指名し、
交渉権を
獲得しました。
金足農業の
吉田輝星投手は
最速152
キロの
伸びのある速球が
持ち味の
本格派のピッチャーです。
ことし夏の甲子園では、伸びのある速球とキレのある変化球で準決勝までの5試合すべてで完投し、横浜高校や日大三高など強豪校を次々と破りました。
決勝では史上初の2回目の春夏連覇を果たした大阪桐蔭高校に敗れたものの、6試合で881球を投げ、合わせて62個の三振を奪うなどチームを秋田県勢として103年ぶりの準優勝に導きました。
大会後は、18歳以下のアジア選手権の日本代表にも選ばれ、韓国戦と台湾戦の2試合で登板しました。
吉田投手は、投げるだけでなく、けん制やフィールディングなどの技術も高く、プロ野球のスカウトからは総合力の高いピッチャーとして高く評価されています。
栗山監督「将来チームを背負うエースに」
金足農業の吉田輝星投手の交渉権を獲得した日本ハムの栗山英樹監督は「必ず将来、チームを背負うエースになってくれると思う。来年、優勝するためには先発投手が課題だ。できるだけ早く1軍で活躍してほしいが、一方で長く活躍できるように体のことを考えながらやってもらいたい」と話しました。
そのうえで吉田投手に対して「甲子園も含めて予選からチームの人間が注目して自分にも報告をもらっていた。すばらしいピッチングを信じているので一緒に野球をやりましょう」と呼びかけていました。
吉田「将来は球界を代表する投手に」
日本ハムが交渉権を獲得した金足農業の吉田輝星投手は、学校で記者会見し、「日本ハムになり、すごくうれしい。プロに入ることができることにすごく感謝している。日本ハムは、ドラフト1位で高校から入った先輩たちが活躍しているイメージがあり、自分も一緒に活躍したい。1年目からしっかり頑張って、将来は球界を代表する投手になりたい」と話しました。
また、「秋田は雪が降るが、北海道も雪が降る場所で、縁があるなと思う」と話していました。
夏の全国高校野球の決勝で敗れ、中日が交渉権を獲得した大阪桐蔭高校の根尾昂選手について、「甲子園では、納得する抑え方ができなかったので、成長してプロの舞台では抑えたい」と話し、対戦に意欲を見せていました。