日本新聞: サンマ水揚げ全国一「根室さんま祭り」3年ぶり開催北海道

サンマ水揚みずあげ全国ぜんこく一いち「根室ねむろさんま祭まつり」3年ねんぶり開催かいさい北海道ほっかいどう

Oct 9, 2022 13:10

Furigana

サンマの水揚みずあげが、12年ねん連続れんぞくで全国ぜんこく一いちの北海道ほっかいどう根室ねむろ市しで、旬しゅんのサンマを楽たのしむ「根室ねむろさんま祭まつり」が3年ねんぶりに開ひらかれ、大勢たいせいの人ひとたちでにぎわっています。

「根室ねむろさんま祭まつり」は、サンマの水揚みずあげが最盛さいせい期きを迎むかえる毎年まいとし秋あきに開ひらかれていますが、去年きょねんとおととしは新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょうで中止ちゅうしとなり、9日にち、3年ねんぶりに開催かいさいされました。

サンマ漁りょうは近年きんねん、記録きろく的てきな不漁ふりょうが続つづいていますが、先月せんげつ下旬げじゅんから漁獲ぎょかく量りょうがやや上向うわむきな傾向けいこうも見みられ、今回こんかいの祭まつりではおよそ4トンのサンマが用意よういされました。

会場かいじょうには容器ようきと箸はしを100円えんで買かうとサンマが食たべ放題ほうだいで楽たのしめるコーナーが設もうけられ、訪おとずれた人ひとたちが長ながい列れつを作つくりました。

そしてサンマを受け取うけとると、それぞれ炭火すみびでしっかりと焼き上やきあげ、丁寧ていねいに身みをほぐして旬しゅんの味あじを楽たのしんでいました。

根室ねむろ市内しないの44歳さいの女性じょせいは「祭まつりが中止ちゅうしになっていたので待ち望まちのぞんでいました。立派りっぱなサンマを炭火すみび焼やきで食たべるとおいしいです」と話はなしていました。

祭まつりの実行じっこう委員いいん会かいの田家たや徹てっ委員いいん長ちょうは「今いま、揚あがっているサンマの中なかでいちばんいいものを用意よういしました。“サンマの町まち”として少すこしでも活気かっきづいてほしい」と話はなしていました。

「根室ねむろさんま祭まつり」は午後ごご2時半じはんまで根室ねむろ港こうで開ひらかれています。

東京とうきょう「目黒めぐろのさんま祭さい」も3年ねんぶりに開催かいさい

秋あきの味覚みかくのサンマがふるまわれる「目黒めぐろのさんま祭さい」も、3年ねんぶりに開催かいさいされ、不漁ふりょうの影響えいきょうで準備じゅんびしたサンマは例年れいねんの5分ぶんの1にとどまっているものの、多おおくの人ひとでにぎわっています。

祭まつりは、古典こてん落語らくごの「目黒めぐろのさんま」にちなんで、地元じもとの町内ちょうない会かいや商店しょうてん街がいなどが開ひらいているもので、新型しんがたコロナの影響えいきょうで、おととしと去年きょねんは中止ちゅうしとなり、ことしは3年ねんぶりの開催かいさいとなりました。

会場かいじょうの公園こうえんでは9日にち朝あさ、友好ゆうこう都市としの宮城みやぎ県けん気仙沼けせんぬま市しから届とどいたばかりのサンマが炭火すみびで焼やかれ、事前じぜんに予約よやくをした家族かぞく連づれなどが秋あきの味覚みかくを楽たのしんでいました。

主催しゅさい者しゃによりますと、サンマの不漁ふりょうの影響えいきょうで、準備じゅんびしたサンマは例年れいねんの5分ぶんの1ほどのおよそ1000匹ひきにとどまったほか、新型しんがたコロナ対策たいさくのため事前じぜんに抽ちゅうせんを行おこなったということです。

夫婦ふうふで訪おとずれた30代だいの男性だんせいは「ことしもサンマのシーズンが始はじまったなという感かんじがしてうれしいです。不漁ふりょうでも来年らいねんも開催かいさいしてほしいです」と話はなしていました。

5歳さいと7歳さいの息子むすこと訪おとずれた30代だいの父親ちちおやは、「サンマの値段ねだんも上あがっていて子こどもたちと一緒いっしょに食たべられる機会きかいはなかなかありません。このようなイベントはとてもありがたいです」と話はなしていました。