書類に
判を
押して
契約成立。
この大事な
作業にもIT
化の
流れがやってきています。ロボットが
自動で
書類に
押印する
システムを
国内の
メーカーが
協力して
開発しました。
メーカーは「
電子化が
進んでいない
企業や
自治体の
効率化に
貢献したい」としています。
システムは
産業用ロボット
などの
開発を
手がける
愛知県のメーカー「デンソーウェーブ」と
東京都のIT
企業「
日立システムズ」、
それに「
日立キャピタル」の
国内の
3社が
開発しました。
2本のロボットアームで器用に書類をめくり、スキャンした画像から押印欄を自動で識別したあと取り出した印鑑に朱肉をつけて判を正確に押します。
メーカーによりますと動作は人間が行うより遅いものの、システムの起動後は書類がすべて片づくまで作業を続けてくれるため、人は別の業務ができるほか書類を電子化することも可能だということです。
工場などで利用されている産業用のロボットアームをオフィスでも活用できないか調査したところ、「押印の作業が面倒なので効率化してほしい」という声が多く寄せられ開発に乗り出したということです。
ただ、ロボットが肩代わりするのは判を押す作業だけで、契約書の内容が適切か判断するのはあくまで人が行うことが前提です。メーカーでは来年3月からシステムを貸し出すサービスを始める予定で、書類の電子化が進んでいない金融機関や自治体などに売り込みたいとしています。
担当者は、「ロボットが単純作業を代わることで、人は人にしかできない創造的な仕事に集中できる環境を実現することができる。働き方改革にも貢献したい」と話しています。