大量の
個人情報が
入った
神奈川県庁のハードディスクがネットオークションに
出品され
流出した
問題で、
県は
契約していた
会社を
少なくとも3か月の
指名停止とし、
損害賠償請求などを
含めた
法的措置も
検討していることを
明らかにしました。
神奈川県庁のハードディスクが、
データの
消去や
廃棄を
請け負った
東京 中央区の
会社「ブロードリンク」の
元社員に
不正に
持ち出され、18
個がネットオークションに
出品・
落札された
問題では、
今も
9個の
行方が
分かっていません。
これらは、県が都内のリース会社「富士通リース」と契約して借りていたもので、同時期に返却し、ブロードリンクに渡ったこのほかの370個余りについても、富士通リースからは適切に廃棄されたという証明書が届いていないということです。
この問題について黒岩知事は16日の会見で「極めて重大な結果であり、厳しい措置を取らせていただきたい」と述べ、2つの会社を3か月の指名停止とし、今後は期間の延長も検討することや、直接、契約関係にあった富士通リースに対し損害賠償請求などを含めた法的措置を検討していることを明らかにしました。
そのうえで、年内にも外部の情報管理の専門家を含めた「再発防止策検討チーム」を発足させる方針を示しました。
また県は、この問題について問い合わせ専用ダイヤルを設置しました。番号は、045-285-0525となっています。
千葉県 “情報流出 確認されず”
大量の個人情報が入った神奈川県庁のハードディスクが外部に流出した問題で、千葉県でもこのデータ消去会社が業務を請け負っていたことが分かりました。
これまでのところ情報の流出は確認されていないということです。
神奈川県庁で使用されたハードディスクが、データの消去と廃棄を請け負った東京の会社「ブロードリンク」から持ち出されてネットオークションに出品され、元社員の男が盗みの疑いで逮捕された問題を受け、千葉県もこの会社と契約企業を介した取り引きがないか確認しました。
その結果、過去5年間で職員採用や食品営業許可の申請者に関するデータの消去や廃棄の契約件数が9件、パソコンやサーバーなど機器の数にして414台分を、この会社が請け負っていたことが分かりました。
このうちパソコン4台などについては、処理が行われないまま会社内で保管されていたため、県に返却させたということです。
残りについては、適切に消去や廃棄されたことを報告書で確認し、これまでのところ情報の流出は確認されていませんが、中には消去作業から1年以上報告書が提出されていなかったケースもあったということです。
千葉県は、今後は、確実にデータの消去が行われるよう、物理的に壊す作業には必ず職員を立ち会わせるとともに報告書の確認も徹底したいとしています。