北海道根室市に
ある漁協に
所属する
漁船5隻が、17
日、ロシアの
国境警備局によって
北方領土に
連行されたことについて、ロシアの
当局者は「
操業日誌に
記載されていない
漁獲物の
疑いがあった」として、
事情聴取を
始めたことを
明らかにしました。
外務省などによりますと17
日、
北方領土の
歯舞群島周辺の
海域でタコ
漁を
行っていた
北海道根室市に
ある漁協に
所属する
漁船8隻が、ロシア
側の
国境警備局の
検査を
受け、このうち5隻が
国後島に
連行されました。
5隻の漁船は、いずれも根室市にある落石漁協の2隻と根室漁協の2隻、歯舞漁協の1隻だということです。
ロシアの国境警備局は、NHKの取材に対し「操業日誌に記載されていない漁獲物や、限度を超えた漁獲量の疑いがあったため漁船を連行した」と述べて、連行したことを認めました。
国後島の古釜布港には、連行された漁船の姿が確認でき、ロシア側の事情聴取が始まっているということです。
一方、ロシア極東のユジノサハリンスクにある日本総領事館によりますと「乗組員の健康状態は問題ないと聞いている」と述べて、情報収集を進めているということです。
そのうえで「連行は受け入れられない」として、人道的観点から早期の帰港を求めてロシア側に申し入れを行ったということです。