昭和43年に発売されたマークIIはスタイリッシュなデザインの高級セダンとして人気を集め、ピーク時の平成元年には年間21万台、累計で651万台余りを販売しました。
平成16年からは後継のマークXとして販売を続けてきましたが、SUVやミニバンなどの人気に押されて去年の販売がおよそ3900台にまで減少し、トヨタ自動車は生産の終了を決めました。
23日、トヨタの元町工場では最後の生産を終え、開発に携わったエンジニアなどおよそ200人が出席して、お別れのイベントが開かれました。
この中で二之夕裕美工場長は、入社して初めて買った車がマークIIだったエピソードを紹介したうえで、「車を持つ喜びをサラリーマンに感じさせてくれた車だった。皆さんに感謝したい」と述べました。
乗用車の国内販売が伸び悩む中、トヨタは60ほどある生産車種を2025年ごろまでに半分の30車種ほどに絞り込むことにしていて、ことしはマークXのほか、家族向けのミニバンとしてヒットした「エスティマ」も生産を終了しています。