ゴーン被告ひこく なぜ日本にっぽんから出国しゅっこくできたのか？ 深ふかまる謎なぞ

レバノン当局とうきょく者しゃ「入国にゅうこく時じにフランスのパスポート」

ゴーン元もと会長かいちょうについて、レバノンの治安ちあん当局とうきょくは31日にち、「合法ごうほう的てきにベイルートに入はいっている。法的ほうてきな措置そちを取とる必要ひつようはない」と発表はっぴょうし、治安ちあん当局とうきょく者しゃは元もと会長かいちょうとみられる人物じんぶつが経由けいゆ地ちのトルコからプライベートジェットで首都しゅとベイルートに到着とうちゃくし、入国にゅうこくの際さいには元もと会長かいちょうの名前なまえが記載きさいされたフランスのパスポートが提示ていじされたことを明あきらかにしました。

日本にっぽんの弁護べんご団だん「フランスのパスポートは今いまも手元てもとに保管ほかん」

これに対にたいし、元もと会長かいちょうの弁護べんごを担当たんとうする弘中ひろなか惇あつし一郎いちろう弁護士べんごしは１いち日にち、報道陣ほうどうじんに対にたいし「元もと会長かいちょうのパスポートはすべて弁護べんご団だんで保管ほかんし、フランスのパスポートは今いまも手元てもとに保管ほかんしている」と説明せつめいしています。

パスポートを持もっていないはずのゴーン元もと会長かいちょうが、なぜレバノンに入国にゅうこくできたのかの解明かいめいが焦点しょうてんの１ひとつです。

日本にっぽんからどうやって出国しゅっこくしたのか？

また、ゴーン元もと会長かいちょうが日本にっぽんから出国しゅっこくした経緯けいいも明あきらかになっていません。フランスの有力ゆうりょく紙し「ルモンド」は情報じょうほう筋すじの話はなしとして、トルコ行いきのプライベートジェットは日本にっぽんの“目立めだたない空港くうこう”を出発しゅっぱつしたと伝つたえたほか、アメリカの有力ゆうりょく紙しウォール・ストリート・ジャーナルも計画けいかくに関かかわった人物じんぶつの話はなしとして、「ゴーン元もと会長かいちょうは監視かんし下かに置おかれた都内とないの住居じゅうきょから連れ出つれだされてプライベートジェットでトルコに向むかい、さらに飛行機ひこうきでレバノンに向むかった」などと報ほうじています。

しかし、関係かんけい者しゃによりますと、日本にっぽんの出入国しゅつにゅうこく在留ざいりゅう管理かんり庁ちょうのデータベースにはゴーン元もと会長かいちょうが日本にっぽんから出国しゅっこくした記録きろくはなかったということです。

航空こうくう関係かんけい者しゃによりますと、日本にっぽんの空港くうこうから出国しゅっこくする場合ばあい、プライベートジェットであっても通常つうじょうの定期ていき便びんと同おなじように乗客じょうきゃく全員ぜんいんの出国しゅっこく審査しんさや機内きないに持ち込もちこむ荷物にもつの検査けんさが必要ひつようだということです。

ただ、Ｘ線えっくすせんによる検査けんさは状況じょうきょうに応おうじて実施じっしされているということです。

ゴーン元もと会長かいちょうがどのような手段しゅだんを使つかって日本にっぽんの出国しゅっこく審査しんさをくぐり抜くぐりぬけたのかも今後こんごの焦点しょうてんで、入管にゅうかん当局とうきょくなどが調査ちょうさを進すすめるものとみられます。

日本にっぽんを発たったプライベートジェットは？

国土こくど交通こうつう省しょうによりますと、先月せんげつ29日にち夜よる、関西かんさい空港くうこうからトルコのイスタンブールに向むかったプライベートジェットが１いち機きあるものの、ゴーン元もと会長かいちょうとの関連かんれんは分わからないとしています。

日本にっぽんの警察けいさつ当局とうきょく 防犯ぼうはんカメラ映像えいぞうなど分析ぶんせきへ

捜査そうさ関係かんけい者しゃによりますと日本にっぽんの警察けいさつ当局とうきょくはゴーン被告ひこくが日本にっぽんからどのように出国しゅっこくしたかを調しらべるために、ゴーン被告ひこくが住すんでいた場所ばしょや立ち寄たちよったとみられる場所ばしょの周辺しゅうへんで防犯ぼうはんカメラの映像えいぞうの回収かいしゅうや分析ぶんせきを進すすめることになりました。

今後こんご、空港くうこうを利用りようした状況じょうきょうを確認かくにんするとともに、ゴーン被告ひこくに同行どうこうしていた人物じんぶつの特定とくていなども進すすめる方針ほうしんで、検察庁けんさつちょうや入管にゅうかん当局とうきょくなどと情報じょうほうを共有きょうゆうすることにしています。