日産自動車の
元会長、ゴーン
被告の
弁護を
担当する
弘中惇一郎弁護士は
4日、
報道陣の
取材に
応じ、ゴーン
元会長が
先月25
日に
行われた
裁判の
争点を
整理する
手続きで、
妻のキャロル
さんと
面会できる見通しが
立たなくなったことに
ショックを
受け、
出国したのではないかという
見方を
示しました。
ゴーン元会長の弁護団は4日に都内で今後の対応などを協議し、弘中惇一郎弁護士が報道陣の取材に応じました。
この中で、弘中弁護士は「先月25日に行われた裁判の争点を整理する手続きで、妻のキャロルさんが関係していたとされる特別背任事件の裁判が、検察の反対でいつ始まるか見通しが立たなくなり、接触が禁じられているキャロルさんとの面会がいつ許されるのか分からない状況になった」と説明しました。
そして「ゴーン元会長はショックを受けた様子だったので、キャロルさんとの面会の見通しがたたなくなったことが出国の原因ではないか」と述べました。
また弁護団は来週の早い段階でレバノンの弁護士を通じてゴーン元会長と連絡を取りたいとしていて、元会長が今月8日に開くとしている会見の内容も踏まえ、弁護団も記者会見する考えを示しました。
また弘中弁護士は、3日に検察からゴーン元会長が使っていた携帯電話の通話記録やパスポート、面会簿、元会長が使っていたパソコンなどの任意提出を求められたことを明らかにし、守秘義務などの関係で問題があるもの以外は提出するとしています。
一方、裁判所の許可を得てゴーン元会長が携帯していたフランスのパスポートはダイヤル式の鍵のついたケースに入っていて、鍵の番号を知っていたのは弁護士1人だけで、元会長本人には知らせていなかったと説明しました。