アメリカ軍によってイラクで
殺害されたイランの
精鋭部隊の
司令官のひつぎが
本国イランに
到着し、
大勢の
市民が
参列して
葬儀が
行われました。イランでは
国を
挙げて
司令官の
死を
悼むとともに、
アメリカへの
非難が
強まっています。
アメリカ軍は
先週、
トランプ大統領の
指示にもとづいてイラクの
首都バグダッドでイランの
精鋭部隊、
革命防衛隊のソレイマニ
司令官を
殺害しました。
ソレイマニ氏のひつぎは、5日、国旗に包まれて本国イランの南西部にあるアフワズの空港に到着し、大勢の市民や軍、それに政府関係者に迎えられました。
その後、市内中心部で葬儀が行われ、追悼のために集まった市民が大通りを数キロにわたって埋め尽くしました。
ソレイマニ氏は、イランの中東政策における軍事・外交上の最重要人物で、国民からは英雄と呼ばれるほど、人気があり、集まった市民たちは、ソレイマニ氏の顔写真を掲げるなどして、その死を悼みました。
また「アメリカに死を」などと声をあげる人も多く、国民の間でアメリカへの非難が一気に強まっています。
今後、首都テヘランなど各地で葬儀や追悼の式典が行われることになっています。
イランはアメリカへの報復措置に踏み切る構えを示していて、イランの出方によっては今後、アメリカとの緊張がさらに高まるため懸念が広がっています。