アメリカの
有力紙、ニューヨーク・タイムズはイランのソレイマニ
司令官の
殺害に
至るまでの
トランプ政権内の
議論について
報じ、
政権側は「
差し迫った
脅威」が
あると
判断したものの、
複数の
当局者が
情報は
具体性に
欠けていたと
証言したと
伝えました。11
日付けのニューヨーク・タイムズによりますと、ソレイマニ
司令官による「
差し迫った
脅威」について
アメリカの
CIA=
中央情報局には
決定的な
情報はなかったものの
断片的な
情報を
集めて
分析した
結果、レバノンやイラク
などの
武装組織と、
アメリカ大使館や
基地への
攻撃を
企てていることを
示すものだったということです。
CIAのハスペル長官は攻撃計画の証拠があると確信し司令官を殺害しないで待つことのほうが危険だと主張したということで、トランプ政権の高官の間で異論はほとんどなかったとしています。
ただ複数の当局者は「差し迫った脅威」と言うほど具体的な情報はなかったと証言したほか、国防総省の複数の当局者は殺害という最も極端と考えられる選択肢を大統領が選んだことに驚いたということです。
また危機が去った後、議会側が政権側に「差し迫った脅威」の詳細について説明を求めたのに対し、政権側は「機密だ」と拒否したということです。
一方でトランプ大統領はFOXニュースのインタビューに対しては4つのアメリカ大使館がねらわれていたと発言していて、司令官殺害の判断の根拠が焦点となっています。