北方領土周辺の
海域で15
日、
北海道根室市の
漁協に
所属する
漁船1隻がロシアの
当局に
連行されました。
これについてロシアの
国境警備局は、
漁船を
検査したところ、「
申告されていない
漁獲物が
見つかった」として
国後島の
港に
連行したと
発表しました。
連行されたのは6人が乗った根室市の歯舞漁協所属のマダラ底はえなわ漁船「第68翔洋丸」です。
外務省などによりますと、この漁船はロシア200海里内でロシア側から許可を得てマダラやカレイを取っていたということですが、15日午後、漁を終えて、根室に戻る途中、北方領土周辺の海域でロシア側の検査を受け、連行されました。
これについて、ロシア極東・サハリン州の国境警備局は「第68翔洋丸」を検査したところ、「申告されていない漁獲物が見つかったため、必要な手続きをとる」として、北方領土の国後島に連行したと発表しました。
ロシアの当局は、国後島の古釜布港で漁船についてさらに詳しい検査を行うものとみられます。
北方領土周辺の海域では、ロシアの国境警備当局が日本の漁船に対して取り締まりを強化していて、先月にも根室市の漁船5隻がロシアの当局に拿捕され、罰金の行政処分を受けています。