中国の
北京に
ある世界遺産の「
故宮」で、
閉館中に
高級車で
乗りつけ、
記念写真を
撮影してSNS
上に
公開した
若い女性の
書き込み
に対し、「
特権階級の
差別待遇」だ
などといった
批判が
相次いで、
炎上し、
大きな話題になっています。
北京に
ある代表的な
観光スポットでもある
世界遺産の「
故宮」は、
明や
清の
時代の
皇帝の
宮殿跡で、
現在は180
万点を
超える収蔵品がある
博物館となっています。
車の乗り入れが禁止されているほか、おととしからは入場者の数が制限され、一般の人は事前に予約をしないと見学できなくなっています。
こうした中、閉館中の故宮の見学を特別に許可された2人の若い中国人の女性が、高級車で乗りつけ、記念写真を撮って中国版ツイッターのウェイボーに投稿したところ、18日から19日にかけて「故宮は特権階級の駐車場ではない」とか、「怒りが止まらない」などといった批判の書き込みが相次ぎ、炎上しました。
中国の国民の間では、共産党の幹部やその関係者からなる特権階級が、権力を利用して特別待遇を受けたり不当な収入を得たりしているとして反感が広がっています。
中国当局は、2人のウェイボーのアカウントを閉鎖する一方、批判の書き込みも次々と削除しており、国民の間で共産党への批判が高まることに神経をとがらせていることがうかがえます。