中国で
新型のコロナウイルスの
感染が
拡大していることを
受けて、
香港政府は、27
日から
香港の
市民を
除き、
最も感染が
深刻な
中国・
湖北省に
住む人や、14
日以内に
湖北省に
滞在したことの
ある人が
香港に
入ることを
禁止すると
発表しました。
香港では、
これまでに
いずれも
武漢から
香港に
入った
6人の
感染が
確認されていて、
市民の
間からは、
中国本土との
境界での
警戒を
強化すべきだとの
意見が
高まっていました。
マカオ政府も入境制限
またマカオ政府も27日から、湖北省からマカオへの入境を制限する措置を決めました。
この措置はマカオ政府が26日の記者会見で発表したものです。
それによりますと新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためとして、マカオの市民を除く中国・湖北省からの旅行者に対し、医療機関が作成した「感染していないことの証明書」の提示を求めるということです。
14日以内に湖北省に滞在したことのある人はマカオにあるカジノへの出入りを制限するとしています。
現在マカオには湖北省から来た1100人余りの旅行者が滞在しているということですが、できるだけ早くマカオから出るよう求めるとともに、滞在を希望する人に対しては当面隔離する措置をとるとしています。
各国・地域での感染者数は
中国本土以外では、これまでに13の国と地域で56人の感染者が確認されています。
中国本土以外でこれまでに確認された感染者の数は、
▽タイと香港で8人、
▽マカオで6人、
▽アメリカで5人、
▽日本、オーストラリア、シンガポール、台湾、それにマレーシアでそれぞれ4人、
▽韓国とフランスでそれぞれ3人、
▽ベトナムで2人、
▽ネパールで1人となっています。
WHO事務局長が中国政府と協議へ
WHO=世界保健機関のテドロス事務局長は26日、ツイッターを更新し、「中国政府と新型コロナウイルスの対応にあたっている専門家に会うため、北京に向かっている。最新情報を確認し、感染の拡大防止に向けた協力関係を強化したい」と書き込み、中国政府などと協議することを明らかにしました。