国会は
参議院予算委員会の
集中審議が
行われ、
石破総理大臣は、
商品券の
配付問題について
深く
反省していると
重ねて
陳謝しました。
一方、
野党側から
自民党の
派閥の
政治資金パーティーをめぐる
問題と
同じ構図ではないかと
指摘されたの
に対しては、
政治資金規正法違反にはあたらないと
改めて強調しました。
新年度予算案を審議する参議院予算委員会の集中審議では、午前中、自民党と立憲民主党が質問に立ち19日も、石破総理大臣が当選1回の自民党議員の事務所に商品券を配っていた問題について論戦が交わされました。
自民党の岩本剛人氏は「新たな自民党に生まれ変わって物価高騰対策をはじめ一丸となって進んでいこうと約束したはずなのに、先週、耳を疑うようなニュースがあった。今、政治資金や企業・団体献金などの議論がなされており、新人議員を慰労しているような状況ではない。それぐらい国民生活は大変だ」と指摘しました。
これに対し、石破総理大臣は「すべてを犠牲にして1日も休みなく働くのは政治家であれば当然のことだという思いにもう一度、立ち返らねばならない。自分がその思いを忘れていたところがあることについて、深く反省している。大変、申し訳ない」と述べました。
立憲民主党の小沼巧氏は「受け取った人たちが何かしらの政治活動に使うかもしれないのに、収支報告書に記載しなくていいとなれば、政治資金規正法に抵触しない格好を装って、無理やりでも政治活動ができてしまうことになる。まさに不記載であり『裏金事件』の問題と構図が同じではないか」とただしました。
これに対し、石破総理大臣は「『政治活動に使ってね』という意図をもって私が渡したならば、指摘の問題も生じるだろうが、そうした気は毛頭ない。本当にねぎらいの意図で渡しており、政治活動を企図したものではない」と述べました。
一方、小沼氏が、自民党の岸田前総理大臣の在任中に総理大臣公邸で開かれた政務官との懇談会の際、出席者が岸田氏側から商品券を受け取っていたなどと報じられたことをめぐり「今までの自民党では政策活動費を使って10万円の商品券をまくことがあり得るという疑いを持つ」と指摘したのに対し、石破総理大臣は「私が確認したものでもないし、コメントを申し上げる立場にはない」と述べました。
そして、小沼氏は、岸田氏を参考人として委員会に招致するよう求めました。