さらにベラルーシの航空会社「ベラビア」に対するイギリスとを結ぶ便の運航許可を即時停止したということです。
議会で発言したラーブ外相は「民間航空の安全な航行を脅かす不法行為だ。ルカシェンコ政権はこの危険な行動の責任を負わなければならない」と強く非難しています。
ロシアの国営通信社はリトアニアの当局がハイジャックや誘拐の疑いで捜査していて、すでに操縦士から話を聞き乗客からも聴取する方針だと伝えています。 リトアニアとしてはベラルーシの当局が乗客の反政権派のジャーナリストを拘束したことからその状況や事実関係を調べるとみられます。
動画がいつどこで撮影されたかはわかっていませんが、プロタセビッチ氏は「ベラルーシの首都ミンスクの拘置所にいる」と話していて、ベラルーシ当局によって撮影されたとみられます。 プロタセビッチ氏は30秒の動画のなかで「心臓やその他の臓器に健康上の問題はない」としたうえで「私は捜査に協力し、ミンスクで大規模な暴動を組織した事実を認めると証言している」と話しています。 この動画について反政権派の幹部は「明らかに強要されたものだ」として、ベラルーシの当局に強要された発言だという見方を示しました。 ベラルーシの治安当局は去年8月、反政権派のリーダーのチハノフスカヤ氏を一時拘束して動画を撮影し抗議活動をやめるよう呼びかけさせたことがあり、反政権派は今回も同じ手法の可能性が高いとみています。
一方、国連の報道官は24日の定例記者会見で「グテーレス事務総長は今回の憂慮すべき事態について透明性と独立性を確保した調査を求めることを支持する。すべての関係者はこの調査に協力するよう求める」と述べて、ベラルーシ当局に対して調査に全面的に協力するよう呼びかけました。 さらに報道官は「事務総長は去年8月に実施された大統領選挙以降の人権状況の悪化について深刻な懸念を表明している」と指摘したうえで「表現や結社の自由を含むすべての国際法を完全に遵守するようベラルーシ政府に呼びかける」として、ベラルーシの人権状況に懸念を示しました。
リトアニア 事件として捜査開始
プロタセビッチ氏「ミンスクの拘置所にいる」
国際民間航空機関 緊急会議開催を提案