Japanese News: 東京五輪パラのコロナ感染対策米の専門家が「不十分」の見解

東京とうきょう五輪ごりんパラのコロナ感染かんせん対策たいさく米べいの専門せんもん家かが「不十分ふじゅうぶん」の見解けんかい

May 28, 2021 03:05

Furigana

東京とうきょうオリンピック・パラリンピックにおける新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん対策たいさくについて、アメリカの公衆こうしゅう衛生えいせいの専門せんもん家かグループが不十分ふじゅうぶんだとして改善かいぜんを求もとめる見解けんかいをまとめ、医学いがく誌しに発表はっぴょうしました。

25日にち付づけのアメリカの医学いがく誌し「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に見解けんかいを発表はっぴょうしたのは、バイデン大統領だいとうりょうの政権せいけん移行いこうチームで新型しんがたコロナ対策たいさくのアドバイザーだった、ミネソタ大学だいがくのオスターホルム教授きょうじゅなど、公衆こうしゅう衛生えいせいの専門せんもん家か4人にんです。

この中なかでは、IOC＝国際こくさいオリンピック委員いいん会かいなどが感染かんせん対策たいさくに必要ひつようなルールをまとめた「プレーブック」について、競技きょうぎ会場かいじょうが屋外おくがいか屋内おくないか考慮こうりょしていないなど「科学かがく的てきに厳密げんみつなリスク評価ひょうかに基もとづいていない」と指摘してきしているほか、接触せっしょく状況じょうきょうの追跡ついせきに、選手せんしゅの多おおくが競技きょうぎ中ちゅうは持もたないスマートフォンのアプリを使つかう前提ぜんていとなっていることなどを問題もんだい視ししています。

そして、このままでは重症じゅうしょう化かリスクの高たかい人ひともいるパラ選手せんしゅをはじめ、ボランティアや大会たいかい役員やくいん、それにホテルの従業じゅうぎょう員いんなど多おおくの関係かんけい者しゃを感染かんせんの危険きけんから十分じゅうぶんに守まもれないと警鐘けいしょうを鳴ならし、改善かいぜんを求もとめています。

そのうえで「オリンピックの開催かいさいに向むけ緊急きんきゅうの行動こうどうが必要ひつようだ」として、WHO＝世界せかい保健ほけん機関きかんが感染かんせん症しょうの専門せんもん家かやアスリートなどからなる緊急きんきゅうの委員いいん会かいを招集しょうしゅうし、東京とうきょう大会たいかいの危機きき管理かんりに関にかんする助言じょげんをすることも推奨すいしょうしています。