日本新聞: １歳児虐待事件エアガンでさまざまな距離から何度も撃ったか

１いち歳児さいじ虐待ぎゃくたい事件じけんエアガンでさまざまな距離きょりから何なん度ども撃うったか

Nov 7, 2019 18:11

Furigana

福岡ふくおか県けん田川たがわ市しで当時とうじ１いち歳さいの息子むすこにエアガンを何なん度ども発射はっしゃし、けがをさせたとして両親りょうしんが逮捕たいほされた事件じけんで、息子むすこのあざの状態じょうたいから、さまざまな距離きょりからエアガンで撃うたれたとみられることが捜査そうさ関係かんけい者しゃへの取材しゅざいでわかりました。

田川たがわ市し伊加利いかりの自営じえい業ぎょう、常つね慶けい雅則まさのり容疑ようぎ者しゃ（24）と、妻つまの藍あい容疑ようぎ者しゃ（24）は、去年きょねん11月つき、自宅じたくで、当時とうじ１いち歳さいで三男さんなんの唯ただ雅みやびくんにエアガンを何なん度ども発射はっしゃし、全治ぜんち３さん週間しゅうかんのけがをさせたとして傷害しょうがいの疑うたがいで６ろく日にち、逮捕たいほされました。

警察けいさつの調しらべに対にたいし、２に人にんは容疑ようぎを否認ひにんしているということです。

警察けいさつによりますと、自宅じたくから押収おうしゅうされたエアガンはライフル型がたで、連続れんぞく発射はっしゃの機能きのうが付ついていたものも含ふくまれていて、弾たまの大おおきさは直径ちょっけいが６ろくミリで、唯ただ雅まさくんの顔かおや全身ぜんしんに残のこされたあざの形状けいじょうと一致いっちするということです。

警察けいさつがこれらのあざについて詳くわしく調しらべたところ、至近しきん距離きょりからのものに加くわえ、数すうメートル離はなれた場所ばしょからのものなど、さまざまな距離きょりから撃うたれたとみられるあざがあることが捜査そうさ関係かんけい者しゃへの取材しゅざいでわかりました。

さらに、古ふるいあざもあるなど、時期じきについてもばらつきがあるとみられるということです。唯ただ雅まさくんは事件じけんがあった翌月よくげつの去年きょねん12月つき、肺炎はいえんで死亡しぼうしています。

警察けいさつは死亡しぼうしたいきさつを詳くわしく調しらべるとともに、２に人にんが日常にちじょう的てきにエアガンで撃うつなど虐待ぎゃくたいを繰り返くりかえしていた疑うたがいもあるとみて捜査そうさしています。

児童じどう相談そうだん所しょ三男さんなんへの虐待ぎゃくたい疑うたがわず

田川たがわ児童じどう相談そうだん所しょによりますと、唯ただ雅まさくんが死亡しぼうする前まえ、母親ははおやの常つね慶けい藍あい容疑ようぎ者しゃ（24）と少すくなくとも２に回かい、面会めんかいしましたが、当時とうじは、長男ちょうなんへの虐待ぎゃくたいが疑うたがわれていたため、三男さんなんの唯ただ雅みやびくんの様子ようすは確認かくにんしなかったということです。

１いち回かい目めの面会めんかいが行おこなわれたのは、去年きょねん１月いちがつで、当時とうじ３さん歳さいだった長男ちょうなんのほおが腫はれているという通報つうほうを受うけて職員しょくいんが自宅じたくを訪問ほうもんしました。

藍あい容疑ようぎ者しゃが「遊あそんでいて壁かべにぶつかった」と話はなしたことなどから、一時いちじ保護ほごは行おこなわず、見守みまもりを続つづける対応たいおうをとったということです。

２に回かい目めの面会めんかいは４よんか月かげつ後ごの去年きょねん５月ごがつに行おこなわれました。

当時とうじ、長女ちょうじょを妊娠にんしんしていた藍あい容疑ようぎ者しゃが妊婦にんぷ検診けんしんを受うけていないと、保健所ほけんじょから連絡れんらくを受うけて、児童じどう相談そうだん所しょに呼よびました。このとき、児童じどう相談そうだん所しょは唯ただ雅まさくんの存在そんざいについては把握はあくしていましたが、藍あい容疑ようぎ者しゃが連つれてきていた長男ちょうなんの様子ようすを確認かくにんしただけで、唯ただ雅まさくんへの虐待ぎゃくたいは疑うたがわず、面会めんかいもしなかったということです。