Japanese News: ベネッセ実施の英語検定試験リスニングなどのトラブル相次ぐ

ベネッセ実施じっしの英語えいご検定けんてい試験しけんリスニングなどのトラブル相次あいつぐ

Nov 7, 2019 22:11 2

Furigana

来年らいねん４月しがつの実施じっしが延期えんきされた英語えいごの民間みんかん試験しけん。その事業じぎょう者しゃの１ひとつ、ベネッセがことし実施じっしした検定けんてい試験しけんで、リスニングなどのトラブルが相次あいついでいたことが分わかりました。ベネッセは関連かんれん会社かいしゃが大学だいがく入学にゅうがく共通きょうつうテストの記述きじゅつ式しき問題もんだいの採点さいてんも担当たんとうすることから、公正こうせい、公平こうへいな試験しけんができるのか懸念けねんが広ひろがっています。英語えいごの民間みんかん試験しけんをめぐり、文部もんぶ科学かがく省しょうは今月こんげつ１いち日にち、予定よていしていた来年らいねん４月しがつからの実施じっしの延期えんきを決きめました。民間みんかん試験しけんをめぐっては「経済けいざい格差かくさ」や「地域ちいき格差かくさ」への懸念けねんとともに、試験しけん監督かんとくや採点さいてん業務ぎょうむにアルバイトなどを活用かつようするため、公正こうせい、公平こうへいな試験しけんが実施じっしできるかが、課題かだいとされていました。

こうした中なか、ことし８月はちがつ、ベネッセが本番ほんばんを想定そうていして実施じっしした「ＧＴＥＣ」の検定けんてい試験しけんで、リスニングのトラブルが起おきていたことが関係かんけい者しゃへの取材しゅざいで分わかりました。

ベネッセは文書ぶんしょで、試験しけん監督かんとくの手違てちがいでリスニングで使つかったＣＤし-でぃ-の音量おんりょうが十分じゅうぶんでない状態じょうたいで実施じっししたと釈明しゃくめいしています。

試験しけんに関かかわった関係かんけい者しゃは「生徒せいとはかなり動揺どうようしていた。企業きぎょう側がわは生徒せいとのことをもっと考かんがえてほしい。そして、こういったトラブルも積極せっきょく的てきにオープンにしてほしい」と証言しょうげんしました。

このほか、ことし６月ろくがつには別べつの高校こうこうで行おこなわれた試験しけんでも、試験しけん監督かんとくのミスにより、実施じっし時間じかんが遅おくれていたということで、高校こうこう側がわに謝罪しゃざいしていました。

これらについて、ベネッセは「来年らいねんの本番ほんばんを見据みすえた試行しこう調査ちょうさとして実施じっしした。現時点げんじてんで個別こべつ事案じあんについてのコメントは控ひかえさせていただきます」としています。

ベネッセは関連かんれん会社かいしゃが再さい来年らいねん１月いちがつに始はじまる大学だいがく入学にゅうがく共通きょうつうテストで、国語こくごと数学すうがくの記述きじゅつ式しき問題もんだいの採点さいてん業務ぎょうむにあたります。そこにはアルバイトの学生がくせいなど１いち万まん人にんほどが必要ひつようとされていますが、十分じゅうぶんな質しつは確保かくほされるのか、国くにとベネッセは公平こうへいな試験しけんに努つとめるとしていますが、受験生じゅけんせいや高校こうこう関係かんけい者しゃに懸念けねんが広ひろがっています。

入試にゅうし制度せいどに詳くわしい東北とうほく大学だいがく大学院だいがくいん教育きょういく学がく研究けんきゅう科かの柴山しばやま直ただし教授きょうじゅは「今いまのままでは、国くには民間みんかん試験しけんのトラブルを監視かんしする役割やくわりを果はたせない。受験生じゅけんせいにふりかかるデメリットを最小さいしょう限げんにするにはどうすればいいか、根本こんぽん的てきな制度せいど設計せっけいを見直みなおさなければいけない」と指摘してきしています。