香港では12
日も
交通網を
妨害して
政府や
警察に
抗議しようという
呼びかけが
行われ、
各地で
道路が
塞がれた
ほか、
多くの
地下鉄の
駅が
一時、
閉鎖される
など混乱が
続いています。
香港では11
日に
続いて12
日もSNS
を通じて
道路の
通行や
鉄道の
運行などの
妨害の
ほか、
学校での
授業の
ボイコットが
呼びかけられています。
このうち郊外の住宅街などでは呼びかけに応じた若者たちが朝早くから路上にゴミ箱や自転車などを置いて車が通行できないよう妨害しました。
大学の周辺では路上にレンガなどを置く若者たちとこれを取り締まろうとする警察がにらみあう形となり、警察が催涙弾を発射する事態となりました。
また、線路上に物が置かれて地下鉄の運行に遅れが出たほか、多くの駅が一時閉鎖され、通勤客などに影響が出ました。
香港では11日、香港島の住宅街で抗議活動に参加していた21歳の男子学生が警察官の発砲を受け重体となっているほか、先週は一連の抗議活動が始まって以来、初めての死者が出たばかりで、市民の間で警察に対する反発が激しさを増しています。
これに対し、香港政府は抗議活動に厳しく対処する姿勢を示していて、警察と若者たちの双方が行動を激化させつつあります。
菅官房長官「日本人がけがとの報道 国籍含め確認中」
菅官房長官は、閣議のあとの記者会見で、香港のメディアが11日、日本人の男性観光客1人がデモ隊に暴行されてけがをしたと報じたことに関連して、「報道は承知しており、現在、在香港総領事館が、国籍を含めて事実を確認中だ。いずれにしろ、邦人保護については、累次の機会にわたり、各種の海外安全情報を発出し、政治抗議活動の場所には、近づかないように幅広く注意喚起を行っている」と述べました。
そのうえで、菅官房長官は「デモ隊と警察の衝突により、これまで多数の負傷者が出ていることを大変憂慮している。関係者に対し、自制と平和的な話し合いを通じた解決を改めて強く求めていきたい」と述べました。