香港政府は、
抗議活動への
対応で
市民に
批判されている
政府高官が
訪問先のイギリスで「
暴徒に
襲われけがをした」と
発表しました。
中国政府も
これを
強く
非難し、イギリス
政府に対し、
直ちに犯人を
摘発するよう
求めました。
香港政府は15
日、
抗議活動への
対応で
強く
批判されている
司法部門トップの
鄭若※カ
司法官が
訪問先のロンドンで「
暴徒に
襲われて
重いけがをした」と
発表しました。
香港メディアは、現場で撮影された映像とともに「鄭司法官が数十人の抗議者に囲まれ、激しくののしられたうえで、混乱の中で転倒し、保護されて現場を離れた」などと伝えています。
これについて、林鄭月娥行政長官は声明を出し「政府高官を襲撃する行為は野蛮で許すことはできない」と非難したのに続き、中国政府の香港の出先機関も「暴徒の行為は狂気に満ちて人間性さえも失っており、絶対に許せない」と強く非難する声明を発表しました。
さらに、中国外務省の耿爽報道官も、15日の記者会見で「イギリス政府が直ちに捜査して、全力で犯人を摘発するよう要求する」と述べ、イギリス政府に犯人を摘発するよう求めました。
そのうえで「香港の問題で誤ったやり方を改めず火に油を注いで扇動すれば、必ずみずから災いを招くことになる」として、イギリスが香港の抗議活動に理解を示していることを強く批判しました。
※カは馬へんに華
ロンドン警視庁「捜査進めている」
香港の鄭司法官が襲われたとされることについて、イギリスのロンドン警視庁にNHKが尋ねたところ、ロンドン警視庁の担当者は、けがをした人の名前は公表できないとしながらも「14日の午後5時すぎ、ロンドン北部で女性が腕にけがをして病院に運ばれた。暴行の申し立てを受けて捜査を進めている」と明らかにしました。