アメリカの
トランプ大統領をめぐる、
いわゆるウクライナ
疑惑で
疑惑の
鍵を
握るとされる
EU大使は、トランプ
大統領側がウクライナ
に対し、
首脳会談を
開く見返りに
野党・
民主党のバイデン
前副大統領らをめぐる
捜査を
要求していたと
証言しました。
EU大使は
トランプ大統領の
支援者として
知られていただけに、
公開の
場で
大統領に
不利な
証言をしたことで
波紋が
広がっています。ウクライナ
疑惑は
トランプ大統領がことし
7月、ゼレンスキー
大統領との
電話会談で、
民主党の
有力候補バイデン
前副大統領に
不利な
情報を
得ようと、
軍事支援と
引き換えに
調査を
要求したとされるもので、
野党・
民主党は、
議会下院で
弾劾に
向けた
調査を
進めています。
20日、議会の公聴会で証言したソンドランドEU大使は、トランプ大統領側がウクライナに対し、首脳会談を開く見返りに野党・民主党のバイデン前副大統領らをめぐる捜査を要求していたと証言しました。
そのうえで当時、ポンペイオ国務長官ら政権幹部にもウクライナ側とのやり取りを報告していたほか、9月にはペンス副大統領にも懸念を伝えたと主張しました。
ソンドランド氏はトランプ大統領に多額の献金をした有力な支援者で、先月行われた非公開の聞き取りでは見返りについて「知らない」などと述べていましたが、その後、証言を一転させ、全米にテレビ中継された20日の公聴会では、より具体的にトランプ大統領に不利な証言をしたことで波紋が広がっています。
一方、ソンドランド氏は公聴会で「ことし9月、トランプ大統領に『ウクライナに何を求めているのか』と尋ねたところ、『何も求めていない。見返りは要らない』と言われた」とも証言しました。
これを受けてトランプ大統領は、その証言の内容を記したとみられるメモを手に、ホワイトハウスで記者団に自身の潔白を示す証言だと反論し、攻防が一層激しくなっています。