山梨県教育委員会は
今後見込まれる
教員の
大量退職に
備えて
人材の
確保につなげるため、
来年の
教員採用試験から、
受験できる年齢の
上限を
これまでの49
歳から
定年の
1年前、59
歳に
引き上げることになりました。
山梨県教育委員会によりますと、ことし
4月の
時点で、
県内の
公立学校では
教員の
およそ4割を50
代が
占め、
今後数年で
定年による
大量の
退職が
見込まれています。
一方、ことしの教員採用試験の内定倍率が3.1倍と過去10年で最低となるなど、優秀な教員の確保が課題です。
こうした中、県教育委員会は来年の採用試験から受験できる年齢の上限をこれまでの49歳から定年の1年前、59歳に引き上げることになりました。年齢制限を事実上撤廃することになります。
一方、内定の辞退などで欠員が生じた際には合格点に届かなかった受験者を採用する「補欠合格制度」も新たに設けます。
こうした変更に伴う来年の教員採用試験の実施要項は来年5月に公表し、7月から8月にかけて試験を実施します。
県教育委員会は「年齢にかかわらず、多くの人に採用試験を受けてほしい。子どもたちのことを考えて指導にあたってくれる優秀な人材を求めている」と話しています。