ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇は、24日午前、長崎市の爆心地に続いて、豊臣秀吉の伴天連追放令に背き1597年に処刑された外国人宣教師や日本人の信者、「日本26聖人」の殉教地、西坂公園を訪れました。
そして公園内にある記念館の前の館長で、フランシスコ教皇の日本訪問を呼びかけてきた、修道士のアントニオ・ガルシアさんらの出迎えを受けました。
フランシスコ教皇は、迫害を受けながらも代々、信仰を守り続けてきたカトリック信者から受け取った花輪を手向けたあと、祈りをささげました。
そして、フランシスコ教皇は「日本26聖人」に敬意を示すあいさつで、「殉教者の血は新しい命の種となった。その証しは宣教する弟子として生きる私たちの信仰を強め、献身と決意をあらたにする。すべての命、特に最も助けを必要としている人を保護し、守る文化のために働く弟子として」と述べました。
そのうえで「私が殉教者にささげられた記念碑の前まで来たのは、このような聖なる人々と会うためだ」と訴えました。
西坂公園をあとにしたフランシスコ教皇は、「カトリック長崎大司教館」で昼食をとることにしていて、午後には長崎県営野球場で3万人規模のミサを執り行います。