ルーマニア
沖の
黒海で24
日、
1万5000
頭近い羊を
乗せた
貨物船が
転覆し、
懸命の
救助活動が
行われました。
AFP通信によりますと
貨物船「クイーン・ハインド」
号は24
日、サウジアラビアに
向かうためルーマニアの
港を
出たあと
黒海で
転覆しました。
レスキュー隊が駆けつけ、シリア人とレバノン人の乗組員、合わせて21人と32頭の羊が救出されましたが、横倒しになったまま浮かぶ貨物船の中には1万4600頭の羊が残され、懸命な救助活動が続けられました。転覆の原因は明らかになっていません。
現場の映像からは、貨物船の柵の間から、何十頭もの羊が顔を出し不安げに周囲の様子を伺っているのが確認できます。
これについてルーマニアの家畜輸出業者の組合は「家畜を安全に長距離輸送できないのなら、全面的に禁止するべきだ」とコメントし、緊急の調査を行うよう求めています。
EUでは家畜を長距離輸送することへの懸念が指摘され、気温が30度を超える場合には輸送を取りやめるなど動物への配慮を求めています。
ルーマニアはEUで3番目の羊の肉の生産国ですが、こうした対応に消極的だとしてEUから批判を受けていました。