サイバーセキュリティーの専門機関「JPCERTコーディネーションセンター」によりますと偽のメールは、知人や取り引き先など実際のメール相手を装って送られていて、添付ファイルを開くなどすると「マルウエア」と呼ばれる悪質なプログラムに感染します。
以前のメールの内容も引用されるなど、不審なメールか簡単には見分けがつかないよう巧妙に偽装されていて、感染すると保存している連絡先に同じような偽メールが勝手に送られてしまうということです。
この専門機関が確認しているだけで先月中旬から、少なくとも400の企業などが被害を受けているということです。
感染したパソコンは遠隔操作され、新たなサイバー犯罪に使われるおそれがあります。
JPCERTコーディネーションセンターの佐々木勇人アナリストは「偽メールを見分けるのは難しいが、感染した別のパソコンを踏み台にしたうえで送られてくるので、よく見ると送信者の名前とアドレスが違っている。ファイルを開く前にアドレスを確認してほしい」と呼びかけています。