北朝鮮外務省は、28
日発射した
弾道ミサイルに
関連して
談話を
発表し、
安倍総理大臣を
名指ししたうえで「
弾道ミサイルが
何なのか、
遠からず、
非常に
近くで
見ることに
なるだろう」として、
新たなミサイルの
発射を
示唆して
けん制しました。
北朝鮮は28
日、
東部のハムギョン(咸
鏡)
南道リョンポ(
連浦)
付近から
日本海に
向けて
弾道ミサイル
2発を
発射し、
国営メディアはキム・ジョンウン(
金正恩)
朝鮮労働党委員長の
立ち会いのもと「
超大型ロケット砲」の
発射実験を
行ったと
伝えました。
北朝鮮外務省の日本担当副局長は30日朝、国営の朝鮮中央通信を通じて談話を発表し「日本の海域に落ちてもいない砲弾をめぐって『日本のみならず国際社会に対する深刻な挑戦だ』と述べており、ぶざまだ」として安倍総理大臣を繰り返し名指しで批判しました。
そのうえで「本当の弾道ミサイルが何なのか、遠からず、非常に近くで見ることになるだろう」として新たなミサイルの発射を示唆してけん制しました。
さらに、安倍総理大臣が前提条件をつけずにキム委員長と直接向き合う決意を表明していることを念頭に「永遠に向き合わないほうが賢明だという考えが日に日に固まっている」としています。
一方、談話では、28日発射したのは「ロケット砲」で弾道ミサイルではないとしていて、日本政府が弾道ミサイルの発射は国連の安保理決議に違反すると指摘していることを念頭に、こうした批判をかわしたい思惑もありそうです。