杉すぎ良太郎りょうたろうさんや城島じょうじま茂しげるさんなど 詐欺さぎ被害ひがい防止ぼうしへ動画どうがを作成さくせい

高齢こうれい者しゃだけでなく子こどもや孫まご世代せだいにも幅広はばひろく詐欺さぎ被害ひがいの防止ぼうしを呼よびかけようと、去年きょねん９月くがつから活動かつどうを続つづけていて、このほど新あらたな動画どうがを作成さくせいしました。

動画どうがには、杉すぎさんをはじめ、ＳＯＳえすお-えす47のメンバーが被害ひがい者しゃやその家族かぞく、犯人はんにん役やくなどとして出演しゅつえんしています。

この中なかでは誰だれでも詐欺さぎ被害ひがいに遭あう可能かのう性せいがあり、時ときには家族かぞくの関係かんけいが壊こわれてしまう時ときがあるとして、被害ひがいを防ふせぐために何なにができるか日頃ひごろから話し合はなしあってほしいと呼よびかけています。

動画どうがは、警察庁けいさつちょうのホームページのほか、動画どうが配信はいしんサイトや街頭がいとうの大型おおがたビジョンなどで公開こうかいされます。

チームの結成けっせいを呼よびかけた杉すぎ良太郎りょうたろうさんは「被害ひがいが一度いちど減へっても、また別べつの手口てぐちが出でてくるので安心あんしんはできません。捜査そうさの最前線さいぜんせんに立たつ人ひととも心こころを１ひとつにして、詐欺さぎを撲滅ぼくめつさせたいです」と話はなしていました。

特殊とくしゅ詐欺さぎ被害ひがい額がく 249億おく5000万まん円えん

警察庁けいさつちょうによりますと高齢こうれい者しゃなどがだまされる特殊とくしゅ詐欺さぎの被害ひがいはことし10月つき末まつまでに全国ぜんこくで１いち万まん3943件けん確認かくにんされ、被害ひがい額がくは249億おく5000万まん円えんに上のぼっています。

件数けんすう、被害ひがい額がくともに去年きょねんの同おなじ時期じきを下回したまわっていますが、依然いぜんとして深刻しんこくな状況じょうきょうです。

特とくに目立めだっているのが警察官けいさつかんなどを装よそおって電話でんわをかけ、「キャッシュカードが不正ふせいに使つかわれている」などとうそを言いって自宅じたくを訪たずねる手口てぐちです。

詐欺さぎグループのメンバーはすきを見みてキャッシュカードをすり替すりかえて盗ぬすんだあと現金げんきんを引き出ひきだします。

この手口てぐちによる被害ひがい件数けんすうはことし全国ぜんこくで2909件けん（前年ぜんねん比ひ＋1917件けん）、被害ひがい額がくは41億おく3000万まん円えん（前年ぜんねん比ひ＋27億おく6000万まん円えん）と、去年きょねんの同おなじ時期じきのおよそ３さん倍ばいに急増きゅうぞうしています。

警察けいさつや金融きんゆう機関きかんはキャッシュカードを自宅じたくに取とりに行いったり、暗証あんしょう番号ばんごうを聞きいたりすることはないとしていて、不審ふしんな電話でんわがあった場合ばあいはすぐに通報つうほうするよう呼よびかけています。

海外かいがい拠点きょてんの詐欺さぎグループ 摘発てきはつ相次あいつぐ

最近さいきんでは詐欺さぎグル－プが捜査そうさがおよびにくい海外かいがいから電話でんわをかけるケースが多おおく確認かくにんされています。

ことし３月さんがつ、タイ中部ちゅうぶのパタヤの高級こうきゅう住宅じゅうたくで日本にっぽんに詐欺さぎの電話でんわをかけていたグループが現地げんちの当局とうきょくに摘発てきはつされ20人にん近ちかいメンバーが警視庁けいしちょうに逮捕たいほされました。

また、９月くがつには、中国ちゅうごくの吉林きつりん省しょうを拠点きょてんに詐欺さぎを繰り返くりかえしていたグループが警視庁けいしちょうに摘発てきはつされています。

さらに先月せんげつ、フィリピンの首都しゅとマニラで日本にっぽんに向むけて詐欺さぎの電話でんわをかけていたとみられる日本人にっぽんじんのグループ36人にんが現地げんちの入管にゅうかん当局とうきょくに拘束こうそくされました。

警察けいさつ当局とうきょくは日本にっぽん国内こくないの拠点きょてんの摘発てきはつが強化きょうかされたこともあって、今後こんごも海外かいがいを拠点きょてんにする詐欺さぎグループが増ふえるとみて警戒けいかいを強つよめています。