アジアと
ヨーロッパを
結ぶ海上交通の
要衝、エジプトのスエズ
運河で、
愛媛県の
会社が
所有する
大型のコンテナ
船が
座礁し
運河が
通れなくなっている
問題で、
現地の
管理当局は、
船を
安定させるため
船底に
入れているバラスト
水を
抜くなどして
船を
動きやすくしていて、28
日も
満潮時に
離礁を
試みることにしています。エジプトのスエズ
運河では、23
日、
愛媛県の
正栄汽船が
所有し、
台湾の
会社が
運航する
大型のコンテナ
船が
座礁して
運河が
塞がれた
状態が
続いていて、
通過を
待つ船舶が300
隻以上にのぼっています。
運河を管理するスエズ運河庁は、27日の会見で、船を安定させるため船底に入れている9000トンのバラスト水を抜いて、船を動きやすくしたことなどを説明しました。
ただ、船を離礁させ、運河の通過が再開できるめどについては明らかにせず、進展がない場合、船の重量を減らすため積み荷のコンテナを降ろす可能性があるとしています。
これについて、作業を支援しているオランダのサルベージ会社の関係者は、1万個以上にのぼるコンテナのうち、船首付近のおよそ600個が対象になるとの見方を示しています。
スエズ運河庁は、28日も満潮時に離礁を試みることにしていますが、今後も作業が進展せず、コンテナを降ろすことになれば、物流への影響がさらに長期化するおそれがあります。