3年前、
鹿児島県奄美市で
中学1年の
男子生徒が
自殺したことについて、
市の
第三者委員会は、
担任の
教諭の
指導や
不適切な
対応で
生徒を
追い詰めたことが
原因だったとする
報告書をまとめました。
平成27
年11
月、
鹿児島県奄美市の
中学1年の13
歳の
男子生徒が、
担任の
教諭から「
同級生に
嫌がらせをした」として
指導され、
その日の
夕方、
担任が
家庭訪問をした
直後に
自宅で
自殺しました。
これについて調査を続けてきた市が設置した第三者委員会は、生徒が嫌がらせやいじめをした事実はなく、担任の指導や不適切な対応で生徒を追い詰めたことが原因だったとする報告書をまとめました。
報告書は、担任が「生徒の心を想像できず自分の思い込みで行動した」としたうえで、「いわれなきことで指導や家庭訪問を受けたことが自殺のきっかけになった」としています。
また、市の教育委員会が、当初、生徒はいじめの加害者としての責任を感じて自殺したという認識を示していたことについて、「明確な判断材料がないのに、いじめを行ったと認定し、学校の不適切な指導を正当化しようとした」とも指摘しています。
これを受けて生徒の遺族は「いじめに関わっていたことに責任を感じて自殺したわけではないという報告に安どしました。報告を受けたばかりのため、心の整理ができていません」とコメントしています。
一方、奄美市教育委員会は「調査結果を重く受け止め提言も真摯(しんし)に受け止めて対応していきたい」というコメントを出しました。