長さが50センチ余り、重さがおよそ50キロあって、特徴から沖縄戦当時の旧日本軍のものとみられています。
通常は起爆装置の信管を取り除いて処理しますが、今回は特殊な構造で作業中に爆発するおそれもあったため、近くに5メートルほどの穴を掘って、住宅地で爆破するという異例の処理となりました。
半径300メートル以内は一般の立ち入りが禁止され、作業の前に市の職員が地区を回って住民などおよそ2500人に避難を呼びかけました。
近くに住む30代の女性は「子どもが小さいので避難所に行くのも難しいし、怖い」と話していました。
不発弾を入れた穴を土のうで塞いだあと、午後3時すぎ爆破が行われると辺りには大きな音が響きました。
作業は無事終了し、けが人などはいませんでした。
太平洋戦争で激しい地上戦となった沖縄では、現在もアメリカ軍や旧日本軍の不発弾が2000トン近く残っているとみられ、すべてを処理するにはあと70年ほどかかると言われています。
来週も同じ地区で2発の処理が行われる予定で、空港と那覇市の中心部などを結ぶモノレールが、作業のあいだ運休することになっています。